セルフレジ

　普段あまり行かないスーパー・マーケットで「セルフレジ」なるものを見つけた。客自身が商品のバーコードを読み取り、代金を機械に投入して会計を済ます。バーコードのついてない野菜などの場合は、液晶画面の該当商品をプッシュ。というものらしい。「買い物点数の少ない人はセルフへ」と案内がある。

　しばらくこのコーナーの前に立って、他のお客さんが会計してるところを観察。なるほどぉ、ま、言ってみりゃ「ちょっと面倒な自動販売機」みたいな感覚だ。まだ不慣れなお客さんも多いので、店員さんが付きっきりで説明している。銀行にATMが導入された頃を思い出す。

　確かに、牛乳１個を買うためだけにレジの長い列に並ぶのはツライ。そんな時には「あってよかったセルフレジ」ってな事になるのかもしれないが、果たしてこのシステム、定着するんだろうか‥‥10個の商品のうち１個だけを読み込ませて、９個をネコババしちゃう人だっているはずだ。それともそれを防ぐための秘策が施されているのだろうか‥‥。

　僕が買い物カゴを手にニヒニヒしながらセルフレジに向かうと、そこには列が‥‥夏休みで子供連れのお客さんが多い上に、皆さん操作にマゴついててなかなか進まない。仕方なく普通のレジへ‥‥。僕が次にこのスーパーに来る頃には無くなってる気がしないでもないな、セルフレジ。逆にスーパー自体が完全に無人化してたりしたらちょっと怖いけど。