涙の“満漢全席”

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 今日、愛知県勤労会館で行われた「CRAZY KEN BAND」のコンサートに行ってきた。ホントにホントにいいライブだった。今日のコンサートに備えて先頃リリースされたばかりの彼らのニュー・アルバム「BROWN METALLIC」を何十回も聴き込んだだけのことはあった。細部にまで神経が行き届いていながら、お客さんをリラックスさせつつ、どこまでが計算でどこからがハプニングなのかがわからないという、まさに「ショーのお手本」のような舞台構成で、最初の数曲で泣いてしまった。どうやら僕は「一生懸命に人を楽しませようとする魂」に触れると涙が出るらしい。「では最後の曲です」と言いつつ二度のアンコールに応え、最後の曲の後に40分も演奏するあたり、彼らは客を満足させるツボを熟知している。

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 人を楽しませる事に身を削り、決して妥協しない姿勢は間違いなく“豪速球”でお客さんの心に届く。彼らが今日の成功を手に入れる事ができたのは、そんな彼らのマジメさ真剣さが「極めて良質なファン」を次々と巻き込んでいった当然の結果なのだということを実感できるコンサートだった。客層も30代40代の「良識ある不良」と「遊び心のあるマジメ人間」という感じの人が多かったように感じた。僕と「CRAZY KEN BAND」のメンバーは同世代なのだが、彼らの音楽を聴いていると「オッサンもまんざら捨てたもんじゃないんだぜ」と妙に嬉しい気持ちにさせられる。
 これはライブとは関係ないのだが、僕が感動の涙を流していたちょうどその頃、勤労会館の第1会議室では「暴れん坊将軍 ミーティング」が行われていたようだ。なんだか妙に気になる。

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