Apollo 10 1/2: A Space Age Adventure(2022年/アメリカ)

1度実写で撮った映像をアニメ化するという手間のかかる方法で作られたリチャード・リンクレイターの作品。いやぁ〜これは予想以上に面白かったです! 宇宙開発の面でソ連と猛烈に競い合っていた頃のアメリカ、それもテキサス州ヒューストンの空気が物凄く丁寧に描かれています。リチャード・リンクレイター自身が1960年ヒューストン生まれだそうですから、彼にとってロケット開発やアポロの月面着陸は、地球上のどこに住む人よりもリアルな体験だったと思われます。そんなこともあってこの作品は、監督自身の私的な視点から1960年代後半の普通のアメリカ人の暮らしぶりがとても生々しく、そしてユーモラスに描かれていて、当時の音楽やテレビ番組もふんだんに登場するので、当時をリアルタイムで体験することができた僕らの世代、または僕より上の世代にとっては堪らない内容だと思います。

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