2つの顔を持つ Web ブラウザー「Brave」を1週間使ってみました。

実は1週間前から「Brave」という Web ブラウザーを使い始めました。あなたはどんな Web ブラウザーをお使いですか? Mac や iPhone なら Safari、Windows や Android なら Google Chrome をお使いの方が多いんじゃないかと思いますが、僕は Mac と Android の組み合わせなので、数年前から Google Chrome で統一していました。端末や OS が違ってもブラウザーが同じならブックマークなどの同期も楽ですしね。

Google Chrome は、いまや圧倒的なシェアを誇っていて、よくできたブラウザーだとは思うんですが、プライバシーの保護に関しては何かと不安を感じていたため、Google Chrome に DuckDuckGo のプラグインを入れたり、検索も Google ではなく極力 DuckDuckGo を使うようにしていたんですが、Brave ならプラグインを入れなくてもその辺りをクリアしてくれるという噂を聞きつけ、試しに使ってみる事にしたわけです。

で、1週間使ってみた実感としては「特に不満なし」です。とにかくキレイさっぱり広告をブロックしてくれます。じゃあそのぶん表示が爆速かというと、正直そこまでの違いは感じませんが、キビキビ動作しますし使っていて妙に気分がいいのです。YouTube の動画にイチイチ割り込んでくるバナー広告の「閉じるボタン」をクリックするストレスからも解放されました。

ただ、世の中にはアフィリエイトで報酬を得ている方々も多くいらっしゃいますし、かく言う僕もこのブログに Amazon のバナーを表示させていますから、皆が皆 Brave を使い出すと「死活問題になりかねない」という人々が相当多いと思います。ま、僕のブログのバナーはお飾り程度の存在なので痛くも痒くもないですけど(苦笑)

そんな広告抹殺王とも言える「Brave」ですが、使ってみると裏の顔が見えてきました。徹底的に広告をブロックする一方で、「私たちが提供する広告を見てくれれば得できるよ」という何とも二律背反的な側面があるんです。彼らが提供する広告を見るだけで「BAT(ベーシック・アテンション・トークン)」というポイントが溜まり、溜まったポイントは登録クリエイターへの「チップ(投げ銭)」として使う事もできれば現金化する事も可能で、いわゆる仮想通貨(暗号資産)として機能するわけです。

このカラクリを知った時、正直最初は「天使のフリして近づいてきた人が実は悪魔だった」的な印象を持ってしまったんですが、Brave はその「もう1つの顔」の機能をオンにしなければ、普通のブラウザーとして使う事ができる‥‥という選択肢を与えてくれています。つまり「使い方はユーザー次第」なんですが、ちょっと興味があったので僕は敢えてその裏側を体験してみる事にしました。

で、1週間の使用で溜まった BAT は 0.262。執筆時点でのレートで換算すると31円程度といったところでしょうか。ついでにクリエイター登録もして、僕が管理する4つの Twitter アカウントと、YouTube アカウントは Brave ユーザーからのチップ(投げ銭)を受け取れるようにしたんですが、どっちにしても Brave のユーザーがもっと増えて、この仕組みが認知され活用されない事には「BAT 長者」は絵に描いた餅ですね。ま、そんな戯言はさておき、パソコンで使ってみて好印象だったのでスマホにも入れ、しばらく試用を続けてみようと思っています。

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