APOLLO 11(2019年/アメリカ)ドキュメンタリー

本当は「アポロ11号月面着陸50周年」の年である2019年に劇場で観たかった作品。いやぁ〜凄い作品だった。打ち上げから帰還までの記録映像を繋いだだけの、ナレーションも入らないドキュメンタリー映画だから、もしかしたら面白がれない人もいるかも知れないけれど、少なくとも僕は超興奮した。

カメラはこんな場所から、こんな瞬間まで捉えていたのか。今まで見た事もない映像がテンコ盛り。たとえば、月面での作業を終えた2人を乗せ、月を飛び立った着陸船イーグルの上半分が、月の周りをグルグル回りながら1人で待っていたコロンビアに向けて近づいてくる映像、そしてドッキングのためにクルッと向きを変える様子などは、まるでボーマンを乗せたポッドが、HAL に支配されたディスカバリーに横付けするシーンそのものでゾゾッと来た。

これはまさに「偉業」と呼ぶにふさわしい出来事の記録だ。それにしても、この挑戦は考えれば考えるほど途方もない事で、気の遠くなるほど多くの人々の努力の積み重ねが不可欠。しかもどんな小さなミスも許されない。ベトナム戦争が泥沼化する一方で、アメリカ合衆国が威信をかけた大博打。3人が無事帰ってきて本当によかった。

















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