UNDERCOVER BROTHER(2002年/アメリカ)

どデカいアフロヘッドの兄ちゃんが、パーラメントの「GIVE UP THE FUNK」を流しながら、ゴキゲンにキャデラックを転がすオープニング映像を、YouTube で偶然見つけて無性に観たくなった作品。70年代80年代のブラックミュージックが全編に散りばめられた、ファンクでカンフーなアクションB級映画。イカしたファッションに身を包んだアンダ!カヴァ!ブラダ!が、悪の白人組織と戦う‥‥というシンプルなストーリー。



このあまりにクッキリとした「黒 vs 白」の構図は、いま観るとちょっと抵抗があるけれど、この作品の作られた2002年当時は、まだこんなアカラサマな対立を描くことが受容されたのかしらね? 映画の中では「アメリカ初の黒人大統領」の誕生を、エゲツない手を使って白人組織が阻止しようとするんだけど、映画公開の数年後には実際にオバマさんが大統領になったわけで、そりゃ確かに今も差別の問題は残っているにせよ、ここ20年ほどの間にアメリカは大きく変化した‥‥と、ホントは言いたいところだけど、その実どうなんだろうね?

でも音楽はサイコーだったし、ジェイムズ・ブラウンは出てるし、ファッションもステキだし、下品でバカバカしいし(これ褒め言葉)、本物のB級映画を本気で作ろうとする情熱が満ち溢れていて、個人的には大いに楽しめました♪
 

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