仮想と仮想じゃないビットコインの話

昨年ものすごい勢いで高騰したビットコインは、12月にピークを迎えた後、激しく上下を繰り返しながらジリジリ下がり続けている。儲け話の類にまったく興味がなく、むしろ危なっかしくてイカガワシイもんに興ずる連中を白い目で見るタイプの僕も、実はビットコインには一昨年あたりから興味を持っていた。



そんな折も折、知人から「実は僕も最近始めたんだ。始めるかどうかはさておき、もし興味があるんならアカウントだけでも作ってみたら? 」という話を聞き、すぐにどーこーするつもりでも、どーこーできるワケでもないが、アカウントを作るだけならお金がかかるわけでもないし、とりあえず「仮想通貨」とやらの入口に立ってみて「そこから見える景色だけでも眺めてみよう」とリサーチを始めた。


ビットコインを扱うサーヴィスは幾つもあるが、Web サイトや専用アプリの見やすさ、取り引きにかかる手数料などを比較して「coincheck(コインチェック)」というサーヴィスにアカウントを作ってみた。この世界はまさに今「運命の分かれ道」に差し掛かっているように見える。サイト内に設けられたチャット欄には、上がったり下がったりに一喜一憂するプレーヤー達の悲喜交々、阿鼻叫喚が渦巻いている。なるほど、これもスタートラインに立ってみないと見えない景色だ。


それはそうと、ストックフォトにビットコイン関連の素材写真を登録すれば、ある程度の需要が見込めるんじゃないか‥‥と思ったのだけど、そもそもビットコインは「実体を持たない貨幣」なので、物理的なコインが存在するわけではない。しかしストックフォト・サーヴィスを検索すると、あのお馴染みの「B」というアルファベットをあしらったコインの写真がたくさんヒットする。CG にしてはリアルだし、画像合成をしているようにも見えない。みんなそのコインをどこで手に入れているの? どっかで売られてるの? それとも自作しているんだろうか? っていうか、そもそもあのコインは誰がデザインしたんだろう?
 

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