東京のえくぼ(1952年/日本)

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 なぜこの作品を借りようと思ったのか‥‥。他の作品と間違ってレンタル・リストに入れてしまったか‥‥。ま それはいいとして あに図らんや これこそ正に瓢箪から駒。僕などは上原 謙と聞けば「真面目な二枚目」というイメージしか持っていなかったが この作品での彼はまるで違う。サイレント時代のアメリカの喜劇俳優を彷彿とさせる演技が光りまくっている。脇役陣の演技も素晴らしい。そして服部良一の音楽もブッ飛んでいる。しかしソレもコレも中盤まで。ロマンスが絡み出した途端に普通のドラマになっちゃった。まぁそれはそれでいいんだけど 最後までブッ飛び続けてくれたらもっと嬉しかったな。なるほどこの作品 後に「社長シリーズ」を作る事になる松林宗恵さんが監督であったか。

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