GALACTICA(2004年/アメリカ)

 子供の頃から海外のSFテレビドラマを好んで観てきた僕ですが この歳になってこんなにハマる作品に出会うとは‥‥。30年ほど前「宇宙空母ギャラクティカ」という作品が放送されていて コレはそのリメイクらしいんですが 絶対に 圧倒的に このリメイク版の方が面白い!(と思います)。オリジナルを観ていない僕が(観てないんかいっ!) やっとシーズン1を観終えたばかりの僕が(途中なんかいっ!) そんなこと断言できるはずもないんですが おそらく間違ってないと思います(たぶん)。それぐらい面白い!(これホント) このリメイク版「GALACTICA」がスタートしたのは2004年。もう10年になろうとしていますが その後シーズン4まで続いた事からも スピンオフがいくつも作られた事からも 本国で人気を博していたであろう事が想像できます。

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 純粋にサイエンス・フィクションとして観ればツッコミどころは満載。けどそんな事はすぐにどうでもよくなります。とにかく「暗くて静か」な独特の世界観にグイグイ引き込まれます。グッと抑えた人物描写と 先の読めないストーリー展開にハラハラドキドキであります。おまけに音楽の使い方がまた憎い。派手なオーケストレイションもキャッチーなメロディーも一切登場しません。宇宙での派手な戦闘シーンのバックに流れるのは いつも淡々とした和太鼓風の音だけ。こんなの普通ありえません。シビレます。大人の鑑賞に耐えうる っていうかこれは完全に「大人のために作られた作品」です。子供にはちょっとエロティック過ぎるかも‥‥というシーンもちょくちょく登場しますし(笑)

 あ そうそう「GALACTICA」というのは宇宙戦艦の名前なんですが その「GALACTICA」の船長ウィリアム・アダマがまた超クールで渋くてカッコいいんです。で 調べてみてビックリ。艦長を演じているエドワード・ジェームズ・オルモスという役者さん 実は「ブレードランナー」でガフをやっていた人だったんですね。あの いつも折り紙を折ってて 足が悪くてステッキを使ってて 絵に描いたような悪人面の(笑)ガフもアクが強くて気になる存在でした。そう言えば この「ギャラクティカ」と「ブレードランナー」には共通点が多い気がします。画作りや音楽の使い方 SFなのに妙にレトロでアナログな雰囲気 「人間が人間の作り出したもの(ギャラクティカにおけるサイロン/ブレードランナーにおけるレプリカント)と戦わなければならなくなる」という設定 そしてその先にある悲劇と苦悩 などなど。

 とにかく「GALACTICA」は掘り出し物でした。この手の映画やドラマが好きで「まだ観てない」という人には 騙されたと思って1度ご覧いただきたい作品であります。

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