別次元ラーメン

 実家に帰ったついでに、midunoさんのブログに度々登場する「あの店」にやっと行った。あらかじめネットでリサーチしてみたのだが、やはり一筋縄では行かないラーメン屋らしい。店のオヤジも、そのオヤジの作るラーメンも、かなりのクセ者のようだ。「あのオヤジが子供に愛想よく話しかけていた」という何の変哲もない出来事が「逸話」と成り得てしまう店。「行く度に味が違う」という書き込みも複数確認した上で、やや身構えながら暖簾をくぐる。

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 お世辞にもキレイとは言い難い店構え。そして夕方に近い時間帯でありながら、全部で10数席のL字型カウンターは3分の1ほどが埋まっている。厨房には30代と思われる若夫婦らしき男女と、姑さんらしきおばちゃんが1人。噂のオヤジの姿は確認できず。

 さて、何ラーメンにするかな。醤油か味噌か塩か。初めての店でもあるし、やはりここは最もスタンダードな醤油でお手並み拝見と行きますか。(帰った後で撮った写真を見て初めて気付いたのだが、店先の暖簾には「サッポロラーメン」と書いてある。味噌にすべきだったか‥‥。ま、注文しちゃったもんは仕方ない)

 しかし、ひとつ気になるのは、僕が店に入り、メニューとニラメッコし、醤油ラーメンを注文し、ラーメンを待つ間、僕の目の前の姑らしきおばちゃんが大量のニンニクをみじん切りにし続けている事。まさかソレ、僕のラーメンに入ったりしませんよね? あ、来た来た醤油ラーメン。

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 うっ‥‥まずスープの色に驚いた。黒い。覚悟はしていたがホントに黒い。そしてトッピングにはナゼだかニンジンの千切り。もともとこの色なのかスープを吸っているのか、麺もやたら黒い。こんなラーメン初めて。とりあえずレンゲでスープを一口。う、ん~、ん?‥‥わからない。美味しのか不味いのか‥‥それさえ判断させてもらえない。あきらかにこれは別次元ラーメンだ。長年ヌードリストをやってきたが、こんな事は初めてだ。悔しい。もう一口。んー‥‥しょっぱく、もあり甘み? もある。カツオ節なのか煮干しなのか、それとも未知の何かなのか、なんとなく魚介っぽいダシの風味も感じられるが、もしかしたら僕のこの印象すべてがまるで見当外れである可能性もある。とにかく個性の塊のようなラーメンである。

 結局僕の頭の中には最後の最後まで「???」が点灯しっぱなしだったが、後味は思ったほど悪くなく「クセになる味」と言えなくもなさそうだ。うーん、酢を少し入れると面白いかも。とりあえず次回は味噌に挑戦する事に決定!

 あ、そうそう。姑らしきおばちゃんは結局僕が店を出るまでずっとニンニク刻んでました。そして当然僕の醤油ラーメンもニンニクたっぷりだった事をここに記しておきます。

コメント

  1. ククククク・・・
    先入観であるイメージも手伝ってるんでしょうね、
    その別次元、には。
    あ、また黒いつゆに反応してしまった(汗)

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  2. 【むしはかせさんへ】
    これはもう「百聞は一食に如かず」でして
    実際にその舌で確かめていただく他ないんですよねぇ‥‥

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  3. >ひげフレディーさん
    を!遂に味の龍王に入ってしまわれたのですね(笑)
    今更気づいたのですが「ラーメン」と「チャーシュー麺」ではコーンとカマボコの有無も違うのですね。
    http://miduno.seesaa.net/article/132352478.html
    >店のオヤジも、そのオヤジの作るラーメンも、かなりのクセ者のようだ。「あのオヤジが子供に愛想よく話しかけていた」という何の変哲もない出来事が「逸話」と成り得てしまう店。
    これは多分「オヤジ」の次の「怖いお兄ちゃん」の逸話かと思います。
    オヤジさんは気さくな方で良く話しかけてくれましたよ。声がガラガラで半分以上何の話か分かりませんでしたけど。
    >とりあえず次回は味噌に挑戦する事に決定!
    ご幸運を祈ります。

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  4. 【midunoさんへ】
    おかげさまで遂に念願が叶いましたよ(笑)
    この写真には写ってませんが、たしかカマボコは入っていたと思います。コーンは‥‥ちょっと記憶にないので、もしかしたらチャーシュー麺のみのスペシャル・トッピングなのかもしれませんね。
    それはそうと、強面だったのはオヤジじゃなく兄ちゃんの方でしたか(笑)

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