南太平洋の若大将

 これも前々から観たいと思っていた作品。いや、別に若大将シリーズが好きなわけでも加山雄三のファンなわけでもない(青大将はちょっと好きだけど)。じゃあなぜ観たかったかというと、映画の舞台が南太平洋だから。それもタヒチだから。

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 僕は1度だけタヒチに行った事がある。恐らくハワイに行った事のある人はたくさんいるだろうが、タヒチへは1度も行かずに人生を終える人がほとんどだろう。もーねー、タヒチは別格。美しい。まるでCGみたい。あ、これは褒め言葉としてどうかな? でもね「まるで地球じゃない気がしてしまうほどの美しさ」でね‥‥あっ、タヒチの話はまたいずれするとして、今回は若大将若大将。

wakadaisyo02.jpg うーむ、なるほど。結局僕の期待は見事に裏切られ「タヒチでもロケをしました」程度の作品だった。しかも肝心のタヒチのシーンが‥‥「どうして?」と聞きたくなるくらい素敵じゃ無い。ホントどうしてなんだろう‥‥撮り方の問題? フィルムの問題? 天候がイマイチだったから? うーむ、たしかにもっとスコーんと晴れてる日に撮影すれば、空や海の透明感がもっと表現できたはずだとは思う。晴天を待つ余裕がないほど撮影のスケジュールがタイトだったのかも知れませんな。と、ちょっとひいき目に推測してみたり、僕の期待が大き過ぎたんだろうね。と考えるようにしてみたり‥‥努力はしてみるんだけど‥‥う~ん

wakadaisyo01.jpg だいたいせっかくタヒチまでロケに行っておきながらナゼあれっぽっちしか撮らなかったんだ? っていうかストーリー的にタヒチに行く必然性がまったくない。つまりは「スタッフや出演者が行きたかったから」としか思えない展開である。でも、まぁいいやっ。ちょっと不完全燃焼ではあったけど、僕が生まれた頃のタヒチやハワイや東京が観れたし、映画としてはとってもおもしろかったから。やっぱ田中邦衛はいいっ! ハジケてる。若大将のお父さん役の有島一郎も喜劇役者としての力を大いに発揮しているし、おばあちゃん役のえーっと、名前は知らないけどあの人も最高にキュートだし、左卜全は相変わらず何をしゃべってるのかわかんないけど問答無用のインパクトがあったし、前田美波里の肉感的な肢体も拝めたし‥‥満足マンゾーではある。

南太平洋の若大将



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