全体像が見えないんですけど

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 1週間前の話だけど「Hot Wired JAPAN」にオモシロい記事を見つけた。
 アジア人とアメリカ人では「世界の見方」が違う。という事がミシガン大学の研究により明らかになったという。詳しくは記事を見ていただくとして、簡単に説明すると、例えば双方に1枚の写真を見せた場合。アジア人は背景と全体像に注意を払い、アメリカ人は前景に注意を払う傾向がある。という内容だ。

 僕はこの記事を読んで「え? なんで今さら?」という印象を持った。だってそんな事はわざわざ大学の研究によって明らかにされるまでもなく、普通に暮らしていれば普通に実感する事だし、みんな知ってる事なんじゃないの?

 しかしそこでハタと気がついた。あ、そっかーアメリカ人は前景しか見てないから今までそれに気付かなかったのか。我々アジア人は「全体像を把握しようとするクセ」を身につけているから、そんな事は誰に教えてもらうまでもなく肌で感じてるんだよね。

 僕が知りたいのは、この異なる特性が「経験」によって身に付いたものなのか、それとも「遺伝」によって備わっているものなのかと言う点だ。次回ミシガン大学さんにはぜひ「アメリカ生まれのアジア人」と「アジア生まれのアメリカ人」で更なる研究をしていただきたいものだ。そしてもちろん「他のアジア」「ヨーロッパ」「アフリカ」「南米」などでも同じ実験を行なって全体像をつかめるだけのデータをそろえてもらいたい。アジア人である僕はそのデータがそろった後で評価したいと思うのであった。

 しかし、前景に気をとらわれがちな国が「世界の正義」を大声で叫んでる姿は、滑稽でもあり、ちょっと怖くもあるなぁ。

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