ロックの学校

 遅ればせながら「スクール・オブ・ロック」を観た。主演はジャック・ブラック。監督はリチャード・リンクレイターだ。公開時にはそれなりに話題になったので、ある程度の予備知識はあったんだけど、いかんせん僕は「ロック」という音楽にはあまり詳しくない。詳しければきっと何10倍も楽しめたんだろうな‥‥。でも僕のようにロックに詳しくない人間でも充分に楽しめる内容だった。

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 何と言っても主演のジャック・ブラックの濃い濃いキャラがこの作品の醍醐味だろう。キューブリック監督の映画「シャイニング」でのジャック・ニコルソンを落ち着きのない幼稚園児にしてギターを持たせると丁度こんな感じだろう。ジャック・ブラックといえばティム・バートン監督の「マーズ・アタック!」でアッという間に火星人にやられちゃった兵隊さん役でしか見た事がなかったが「スクール・オブ・ロック」では水を得た魚のような暴走演技が光りに光っていた。

 あ、そうそう。忘れちゃいけない。生徒役の子供達が凄い! 演技ができる上にこの演奏能力の高さはいったい何なんだ! 末恐ろしいぞ! 子役を決めるオーディションには苦労したんだろうなぁ‥‥。そして子供達のバンドがステージに立つクライマックスでは思わず涙が分泌してしまったぞ。

 ついでに書くと、リチャード・リンクレイター監督作品では過去に「バッド・チューニング」を観た事があるのだが、これもオモシロかった。ジョージ・ルーカス監督の「アメリカン・グラフィティ」に酷似した内容だったが、時代設定が1970年代ってところがミソ。

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