だーっ! と

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 今日はコレといって書く事も見つからないので、昨日のblogでちょっと触れたら、コメント欄にひのちゃんから質問のあった「DAT」について書こうかな。「DAT」とはデジタル・オーディオ・テープの事で、最も良い音で記録できるテープの事であーる。いや、現在では「最も」ではないかもしれないけど、一般的なCDよりも良い音である事は確かだ。ここで言う「良い音」とは、あくまでも「理論上では」という意味であり「サンプリング・レートが高い」とか「ダイナミック・レンジが広い」とか、そういうつまらん世界での話しだ。

 「DAT」が登場してから20年以上になるが一般にはまるで普及していない。放送局やレコーディング・スタジオなどには必ずあるはずだが、最近ではハード・ディスク・レコーディングが一般的になっているかも知れない。あ、それから「DAT」は「ダット」と発音される事もある。

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 カセット・テープと比べてみると大きさがわかりやすいと思い、並べて写真を撮ってみた。カセットはアナログ信号を記録するけど、DATはデジタルなので何度ダビングしても音質劣化はない。普及しなかったのでテープはカセットに比べると高価だ。もう何年も買ってないので現在いくらくらいで売ってるのかはわからないが、確か数年前に買った時には90分テープが1本1500円くらいだったような気がする。そのうえ売っているお店も限られる。

 ではナゼ僕がこんな物を使うようになったかと言うと、僕は10~20代の頃「プロのミュージシャンになるんだ!」と青い夢を見ていた。そしてオリジナル曲を作ってはデモ・テープをコンテストなどに送ったりしていた。最終的にはカセットにダビングしないと人に聴いてもらえないので、最初のうちは普通のカセットに録音していたんだけど、ダビングすると音が劣化してしまうので、せめてトラック・ダウンだけでもできるだけ良い音で記録したい。そこで次にビデオ・テープの映像トラックを使ってみた。理論上はカセットより良い音のはずだが、これでも音質劣化は避けられないし、動作が鈍いし、だいいち大げさすぎる。そんな折り登場したのが「DAT」だったというわけだ。

ただいま回転中のDAT
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FOR THE COOL IN YOU / Babyface

すっかりプロデューサーとしても大物になってしまったベイビーフェイスの1993年のアルバムだ。スィートな曲と声で女の子をメロメロにする彼だが、ソロとしてデビューする前は「ディール」というバンドに所属していて、僕はこのバンドが大好きだった。メンバー全員が妖怪のようなルックスで曲も強い妖気を放っていた。そんな中彼だけが清潔感を漂わせ、ハッキリ言って「浮いていた」。


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