川沿いの道

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 毎度恒例の実家に行く日がやってまいりました。しかしこうして毎日欠かさず日記を書いていると、つくづく「1週間なんてアッという間だな」と感じる。
 さて、いつものように実家に到着したら‥‥驚いたことに、わが家が変わっていた。うちの実家は今年の2月まで美容院をやっていたのだが、廃業後も建物はそのままだったので、改修工事をしたいという話は聞いていたのだが、まさかこんなに早く着工するとは‥‥。「こんな事なら着工前の姿を写真に収めておけばよかった」と悔やんでみても仕方がない。“後の祭り”とはこの事だ。

 前にも書いたけど、僕は実家に帰るときに愛岐道路という川沿いの道を通る。今日もいつものようにその道を走っていると、ちょうどカーステレオで聴いていた曲がその時の状況にダブって、なんだか不意に「グイッ!」と心を掴まれてしまった。

恋は桃色/細野晴臣

ここがどこなのかどうでもいいことさ
どうやって来たのか忘れられるかな
土の香り
このペンキのにおい
壁は象牙色
空は硝子の色

夜をつかってたどりつくまで
陽気な唄を吐き出しながら
闇へとつっぱしる火の車
赤いお月様と鬼ごっこ
 
ここは前に来た道
川沿いの道
雲の切れ目からのぞいた
見覚えのある街

おまえの中で雨が降れば
僕は傘を閉じて濡れていけるかな
雨の香り
このカビのくさみ
空は鼠色
恋は桃色

ここは前に来た道
川沿いの道
雲の切れ目からのぞいた
見覚えのある街

ただいま回転中のカセットテープ
HOSONO HOUSE / 細野晴臣
「はっぴいえんど」「ティンパン・アレイ」「イエロー・マジック・オーケストラ」と数々の伝説を作ってきた細野晴臣が「はっぴいえんど」解散直後の1973年に出した初のソロ・アルバム。今日もそうだったように、僕は晴れた日のドライブで細野晴臣を聴く確率がめちゃくちゃ高い。彼は優れたベース・プレイヤーであり、メロディー・メイカーであり、サウンド・クリエイターであり、そして唯一無二の声を持つボーカリストだ。そのぶっきらぼうに突き放した歌い方に、僕はナゼかとてつもない包容力を感じてしまう。

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