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　まずはこちらをご覧あれ。ついに我々は宇宙人からのメッセージをキャッチしたのだ。さっそく「エンタープライズ」なり「ボイジャー」を建造し最後のフロンティアを開始しなければっ！

　さて、今回の地球外知的生命体の存在を匂わせるこの報道だが、どうやらメディアが先走ってしまっただけだったようだ。しかし地球外生物の存在が確認される日はいずれ来るだろう。宇宙に星がいくつあるか知らないが、生物が住んでいるのが地球だけだとは考えにくいのだ。地球はそれほど特別な場所ではないはずだ。

　僕はSF映画が好きなので、宇宙人が登場する作品もたくさん観てきたが「未知との遭遇」や「E.T.」のようにハッピー・エンディングなものもあれば、僕の大好きな「マーズ・アタック」という作品に見られるように、異星人とのコミュニケーションがまったく成立せず地球が火の海になってしまうというブラックなものもある。

　地球人同士ですらテロや紛争や戦争が絶えず起こっているというのに「宇宙人とは仲良くやれる」という考えには無理がある。だから今回のこの報道が勇み足であった事にはガッカリしつつも、心の中では地球人がもっとオトナになるまで「E.T.発見」のニュースは飛び込んで来ない方が良いのではないかとも思っている。

　宇宙人と出会う前に片づけておかなければならない問題が山積みなのだから。