必死なメリー・ポピンズ

 今年は台風が多いなぁ。と思っていたら、台風の数は平年並だという。問題はその進路だった。2つの高気圧に挟まれているおかげで最悪のコースを進む台風が続出してしまったのだ。そのうえ二日前から地震が頻発している。たび重なる台風と地震でおそらく地盤はかなり不安定になっているはずだ。崖崩れや地滑りなど大きな被害が出なければいいが‥‥。

 などと言いながら、僕は偽善者なんだなぁ。不謹慎を承知で言うが、僕は台風が近づくとナゼだかワクワクしてしまう。幸い僕のまわりには台風で大きな被害を受けた人がいない。前にもこの日記に書いたが、僕は子供の頃に洪水の被害に遭った事がある。しかしそれとて人命に関わるような深刻な被害ではなかった。だから台風の本当の恐ろしさを体験として理解できていないのだ。

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 こんな時、テレビのニュースでは“強風のなか必死に傘をさしている人”の映像が「これでもか」と流されるが、僕はあれを見ていていつも思う。「この人がそれほどまでに頭を濡らしたくない理由は何だろう?」雨の日には傘をさすものだという固定観念がそうさせているのだろうか? 僕には「負けてたまるか」とムキになっているようにしか見えない。強風の中では傘をさしたところで体はズブ濡れになるし、頭部だってかなり濡れるはずだ。風に躍らされて暴れまくる傘は近くにいる人を傷つけかねない。

だいいち強風の中ではアッという間に「ラッパ傘」になっちゃうよ。

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