アテネをお忘れじゃありませんか?

 オリンピックが終わったからって油断してる場合じゃありませんぞ。アテネはまだ燃えているのじゃ。そう「パラリンピック」。けど、ちょっと冷遇されてない? オリンピックの時にはNHKも民放もこぞって放送していたというのに「パラリンピック」となるとNHKがダイジェストでチョロっと放送しているだけだもん。とても残念な事だよ。これホントに面白いんだからっ!

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 写真左は座って行なうバレーボール。お尻が床から離れたら反則。ただしボールを足で蹴るのは可。コートは普通のバレーボールよりかなり狭い。ネットも低い。これすっごく面白いんだからっ!
 写真右は2人乗り自転車によるレース。目の不自由な選手が後ろに座っている。2人で息を合わせて漕ぐ漕ぐ。この競技も見ていてホントにハラハラしてしまう。2人の意思の疎通はどうやっているのだろう? 僕はこの競技を見ていて、ついあの作品を思い出してしまった‥‥。

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 これ御存知ない?「スキージャンプ・ペア」ご覧になったことのない方はこちら(http://plaza.bunka.go.jp/festival/sakuhin_backnumber/15/ski.html)で作品の一部を動画で観ることができるので、ぜひ1度どうぞ。もちろんこんな競技は実在しない。けど、これを観ていると、あながち絵空事でもないような気分になってくるから不思議だ。「パラリンピック」を観ていて、こういう作品を思い浮かべてしまうのは、もしかしたらとても見当違いな事なのかもしれないけど、僕にとっての「パラリンピック」はそれほど面白いという事なのよ。

 これほど面白い「パラリンピック」を冷遇する気風は、ひょっとするとメディアの側に「障害者のスポーツをエンターテイメントにする事への抵抗感がある」からではないかと勘ぐってしまう。そういうわだかまりを捨てて、障害者たちの姿とキチンと放送する事が社会をより健全なものにしていく第一歩になると思うんだけどなぁ‥‥。

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