わが家の玄関には陶器製の「招き猫」が置いてあるのだが、ずっと置きっぱなしでホコリを被ってた。「これじゃ福はやって来てくれないなぁ」と思い洗ってやる事にした。食器用洗剤とスポンジで洗い、食器カゴのグラスの隣りに置いて乾くのを待った。「うーん 輝きが違うね 清々しい顔つきになったぞ」これで明日あたり福の神たちが駆け付け部屋の前に行列を作ること間違いなしだ。「そうだ 福の神に配るための整理券を作らなきゃ」などとアホなことを言いながら「さぁ次は洗濯」
テンコ盛りの洗濯物を洗い、干し始めた時‥‥部屋の中に気配を感じ振り返る。何もいない。そのまま視線を降ろしてみると‥‥“しろしろ”が何食わぬ顔でこちらを見上げている。視線がぶつかり火花が散った。この白い「くノ一」は神出鬼没である。僕がせっせと洗濯をしている隙をつき、開いていたベランダの戸からスルリと入り込んでいたのだ。キミはいったい誰からどんな密命を受け何を探ろうとしているというのか‥‥? もしや“福の神”が放った隠密か‥‥? だったら帰ってこう伝えてくれ「フレディーさんは丁寧に招き猫を洗ってあげてました」と
テンコ盛りの洗濯物を洗い、干し始めた時‥‥部屋の中に気配を感じ振り返る。何もいない。そのまま視線を降ろしてみると‥‥“しろしろ”が何食わぬ顔でこちらを見上げている。視線がぶつかり火花が散った。この白い「くノ一」は神出鬼没である。僕がせっせと洗濯をしている隙をつき、開いていたベランダの戸からスルリと入り込んでいたのだ。キミはいったい誰からどんな密命を受け何を探ろうとしているというのか‥‥? もしや“福の神”が放った隠密か‥‥? だったら帰ってこう伝えてくれ「フレディーさんは丁寧に招き猫を洗ってあげてました」と
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