アテネ女子オリンピック

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 今日の早朝にアテネ・オリンピックの開会式が行われた。僕は開会式だけは絶対見逃さないようにしている。そもそも1992年に行なわれた「アルベールビル冬季オリンピック」の開会式に感動してしまったのが、僕が開会式好きになった理由だ。今回は発祥の地で行なわれるオリンピックという事もあって、以前から楽しみにしていた。いつものように派手な演出のセレモニーの後、選手団が入場して来た。そして戦争や内戦、テロなどで苦しむ国の選手が入場してくると観客の声援や拍手も一段と大きくなる。

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 紀元前のアテネでオリンピックが始まったのは「戦乱に苦しむギリシャの民に休戦期間を与えるため」だったそうだ。1000年以上続いたオリンピックは、 19世紀の末に近代オリンピックとしてアテネで再開されるまでの1500年の間行われていなかった。再開された理由は戦争に敗れたフランス国民を元気づけるためだったという。近代オリンピックが始まってからも二度の世界大戦のおかげで大会が中止になったり、開催はされても戦争のプロパガンダに利用されたりと、オリンピックと戦争は切っても切れない関係なのだが、そんな事を考えながら入場行進を観ていたら、日本選手団がまるで世界中で最も平和な国からやって来た無傷の天使のように見えてきて、あのファンシー過ぎる衣装に違和感を覚えた。誰がどんな意図でデザインしたのだろう…?

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 開会式のフィナーレで打ち上げられた花火はとても美しかった。のだが…去年イヤというほどテレビのニュースで見せられた空爆シーンとダブってしまい、ちょっと複雑な気分になった。いかんっ! ネガティブになってる場合じゃないぞっ! 僕は今回、ちょっと本腰を入れて競技の方にも注目するつもりだ。絶対観たいと思っているのは、「女子サッカー」と「ホッケー女子」と「自転車女子個人ロードタイムトライアル」と「アーチェリー女子団体」と「マウンテンバイク女子クロスカントリー」だ。あれっ? 女子ばっかりだ。今回のオリンピックは女子に注目だね。日本の選手団の半分以上は女子らしいしね。“頑張れ!なでしこ達”

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