月食と測光モードの話

今夜は皆既月食が起こるそうですが、たとえばカメラをオートに設定して満月を撮ると、大抵の場合は月が白飛びしてクレーターは写ってくれません。「月だけが明るくて月以外の空は暗い」という「極端にコントラストが強い状況」では、月が実際より明るく写ってしまうからです。

本来ならば、絞り、シャッタースピード、感度、すべてを個々に調整して適切な露光量にするのが基本でしょうが、もっと手軽に撮りたいと思ったら「測光モード」の設定を「スポット」に変えてやるだけで結構うまく行ったりします。(※設定モードの名称はカメラメーカーによって異なる場合があります。)

▼下の写真は薄曇りの太陽を撮った写真ですが、デフォルトのまま「マルチ」モードで撮ると太陽周辺が白飛びしてしまいます。

測光モード「マルチ」

▼つぎに「中央部重点」で撮ってみると、太陽の輪郭が確認できます。

測光モード「中央部重点」

▼最後に「スポット」を選択。太陽がよりクッキリ写りました。

測光モード「スポット」

太陽がクッキリ写るかわりに周辺の空が真っ暗になってしまいますが、ま、これは写真の宿命なので諦めましょう。諦めきれない人は「ダイナミックレンジ」をより広く設定するとか、HDR 機能付きのカメラを使ってみるとか、いろいろ工夫してみましょう。

ただ、月を撮る場合は問題ないんですが、太陽にレンズを向ける場合は気をつけてください。撮影条件によってはセンサーが溶けたり焼けたりといったリスクがあります。お試しになる場合はあくまでも自己責任で!

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