20数年ぶりのセントラルさん

名古屋栄のセントラル画材。久屋大通り沿いのビルの2階に入っていた頃は、リキテックスやらアクリルガッシュ、ケントボードといったイラスト用の画材を買いに行っておりましたし、丸の内の広告代理店に務めていた頃には、毎日のように自転車を漕ぎ漕ぎ伺っておりました。あの頃、印刷業界はちょうど DTP 化の端境期でございまして、デザインは一応 Mac で行なうものの、印刷屋さんがまだ完全にデジタル入稿に対応しておらず、Mac で作成したデータをフロッピーディスクや MO に入れ、それをわざわざ出力センターに持ち込んで、印画紙に出力してもらう。という便利なんだか不便なんだかわからない事をしておりました。そんなアナログとデジタルが混在する時代に、印画紙出力でお世話になっていたのが、このセントラルさんでございました。


今では何でもかんでもすっかりデジタル化され、ポジフィルムなどという物を手にするのも、何年ぶりかわからないほど久しぶりだったのでありますが、ポジを印刷物に使用する必要が生じたため、フィルムをスキャンしてデジタルデータにしていただこうと、実に20数年ぶりにセントラル画材を訪ねたのでございます。以前あった場所から数百メートル離れた所に移転しておりましたが、建物の上の方には絵の具のチューブを模したオブジェが掲げられ、画材店としても現役バリバリ。老舗の健在っぷりには少しホッとしたような気持ちになりました。
 

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