寝耳に水の「問答」復活(前編)

 僕が初めて「インターネット」と呼ばれる未知の世界に足を踏み入れたのは‥‥たぶん1990年代の中頃の事だったと思います。当時はもちろん光回線などありませんし、まさか「常時接続」などという夢のような時代が来るなんて思ってもいませんでした。電話回線につないだモデムが「ピーガラガラガラ」と音を立て、インターネット・プロバイダーが提供するアクセスポイントにコールする。という牧歌的かつ刺激的な時代でしたが、契約したプロバイダーが市内にアクセスポイントを持っていれば、市内通話の料金で済みますが、運悪く市内になければ遠距離料金になってしまう場合もあります。いずれにしてもインターネットに接続すればしただけ料金が発生するので時間との闘いです。

 最初のうちは世界中のホームページを見て回ったり、パソコン通信をやっていた頃に知り合った人達とメールのやり取りをする日々でしたが、次第に「自分もホームページを持ちたい」という欲求が高まってきます。当然ホームページの作り方なんて知りませんでしたが、当時ドイツのメーカーから出ていた「GoLive」というホームページ作成ソフトを購入。アンチョコ片手に試行錯誤を始めました。幸いデザインに関しては本業なのでお手の物です。ほとんど記憶に残っていませんが、たぶん最初は「○○のホームページへようこそ」的なサイトを作って満足していたのでしょう。けどしばらくすると「もっとオリジナリティーのあるコンセプトで何か作ってみたい」と思うようになりました。そして誕生したのが「問答」というサイトでした。今からちょうど18年前、1999年2月の事です。

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