タイム感

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 なるほど「タイム感」か‥‥ タイム感はミュージシャンがよく使う言葉だが ココではソレと少し違うニュアンスで使われている。僕は 褒められると(嬉しいくせに)「いや そんなハズはない」と 反射的にその褒め言葉から目をそらしてしまう悪い癖がある。しかし言われてみれば確かに 僕はその「タイム感」らしきものを頼りに生きてきたような所がある。どのタイミングで どのくらいの距離感で どんな態度をとるか それが僕の身につけた(あるいは身についてしまった)最大の処世術なのかもしれない。しかし それが上手くいっている時はいいが 想定外の事件が降って湧くのがこの世の常。カオスとしか言いようのない事態に突然巻き込まれて 自分のタイム感がまったく通用しなくなった時 僕は何を頼りにすればいいのだろう‥‥ 今どきそんなベタな浪花節は流行らねぇぞ と言われそうだけど「絆」というもんの大切さを最近あらためて実感した。声をかけてくれる友人はもちろん 遠くから信頼の目で見ててくれる人の存在を感じるだけでどれだけ心強いか。つまり 独りよがりのタイム感なんてもんはなくて シンクロできる相手がいて初めて成立するものなんだ。と思う。

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