市川崑のタイポグラフィ

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そこまで細かく徹底的に分析・検証するかっ!
と唸った
興味深い話がテンコ盛りだった
市川崑は優れたデザインセンスを持つ映画監督だ
この本はタイポグラフィーを切り口として彼の作品を解説しているが
もし彼の作品を1度も観た事がなくても
「デザイン」というものに興味があるのなら読んでおいて損はない
と思う

エヴァンゲリオンや古畑任三郎の印象的なタイトルバックも
ルーツを辿れば市川崑の明朝体に行き着くのかも知れない
それほどまでに彼の操るタイポグラフィーは魅力的で衝撃的だった

僕もデザイナーの端くれとして
写真植字の時代からデジタルへと移りゆく中
30年近く「文字」を扱いながら仕事をしてきたが
知らなかった事があまりに多い という事に改めて気づかされた
やれ写研だモリサワだ と知った風なウンチクはもう語りません(苦笑)


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