CASSETTES

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レコードよりCDより混沌としているのがカセットの類
そしてそれらはこのタワーに入りきらず
いろんな場所に散在しております
で その数もさることながら 内容がまたカオスでして‥‥

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例によって「ナゼこんなの持ってるんだろう?」というもんがあったり
旅の土産に人からもらったもんとか 自分が海外に行った時に買ったもんとか
あ そうそう 中でもタヒチのレコードショップで見つけた
「GEORGES CLINTON」はなかなかの珍品であります
最初は誤植かと思いましたが「Sなし」の人とは全くの別人で
初めて再生した時の膝カックン感は実に爽快でありました

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そしてこれは僕が小学校から中学生に上がる頃
親にねだって買ってもらったテープレコーダーで録音した
人生初めてのテープと2本目のテープであります
しかしてその内容は‥‥

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素晴らしき哉この混沌っぷり
選曲がもうハチャメチャであります
ヤタラメッタラ無作為にエアチェックしたのでありましょう
とことん節奏がない いやっ 恐ろしいまでの柔軟性の高さ
であります

僕がこのカオスの塊をどうしても捨てられないのは
カセットテープを「単に音を記録するだけの道具」
と思っていないからなんでしょうね

あ そうそう 捨てられないと言えば
特に自作曲入りのテープなどと言うもんも
それこそ世界中どこを探してもココにしか存在しないオンリーワンなアイテムでありまして
しかもトラックダウン前のマルチトラックのテープなどは
正に唯一無二の代物 なのであります

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しかしこのマルチトラックテープが実に悩ましい存在で
録音した時期によって4トラックや8トラック
物によっては倍速で録音されている場合もあるのですが
実はいま僕は それらを再生する機材を持っていないのです
そのうえトラックの1つに同期信号が入れてある事も多く
そういう場合 たとえそれに対応したテープレコーダーが調達できたとしても
当時と同じシーケンサーと同じ音源を用意し
当時と同じセッティングを施し
��既にその時点で不可能に近いのですが)
おまけに打ち込みデータがないとその頃の音を再現する事ができないワケで
しかしだからと言って捨てるのは忍び無さ過ぎて‥‥
結局20年以上放置 ジレンマと共に現在に至る‥‥と
そんな感じなのであります

で も1つオマケに捨てられないのが
「ライヴ音源」ってやつで

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昔はよくFMラジオが有名ミュージシャンのライヴの模様を放送してくれたものですが
10代のころの僕はライヴ会場から遠く離れた田舎に住んでいましたし
ライヴに頻繁に足を運ぶお金もなかったので
ラジオ番組を録音してニンマリする事も多かったのです
特に当時 田園コロシアムから生中継された「LIVE UNDER THE SKY」などは
途中から大雨が降ってきて途中何十分か演奏が中断される というハプニングなどもあり
とても思い出深く また貴重なアーカイヴでもあったりするので捨てられないのです
あ それから
名古屋のライヴハウスにレコーディング・ウォークマンを持ち込んで録音した
当時お気に入りだったアマチュア・ミュージシャン達のライヴ音源などもまた然りです

で‥‥絶賛死蔵中なのはカセットテープだけ‥‥と思わせておいて
実は何食わぬ顔で Hi8 のビデオテープが紛れていたりもするのですが

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録画済みのテープも 未開封の新品テープも
対応するカメラやデッキが手元にない今となっては宝の持ち腐れ
っていうか それが宝であるかどうかすら確かめる術が無く‥‥

あ ちなみにコレ(↓)はクリーニングテープですが
DAT のテープも何十本か眠っております

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しかしこれらのテープも月日と共に確実に劣化が進んでいるんでしょうし
次に引っ越しをする時の事や 自分が死んだ時の事を考えると
いつまでも「捨てられない」なんて言っていられないので
少しずつパソコンに取り込む作業を進めて
思い切って処分しなきゃな‥‥
と 思ってはいるのです


コメント

  1. そうそう、小学校時代のカセットはカオス。
    中学に入ってから編集されたカセットが出来上がって行くんですよね。
    アーティスト別にしたり、何故かラジオCM集を作ってみたり。
    1番はインデックス書くのが楽しみだったりして。

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  2. 【ぬぬ。くんへ】
    たしかにそうだね。徐々に「コンセプト」を意識するようになるんだよね。
    さらに誰かとテープのやり取りをするようになると インデックスカードの作り込みなども含めて 自分のセンスとアイデンティティーを総動員して いかに相手の心を掴むか みたいなプレゼンテイション能力が試されるようになるしね。

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  3. 別れどき/天城祐二 ってのが気になります(笑)

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  4. 【chilnyさんへ】
    実は僕もこれが1番気になってます(笑)
    たぶん友人のトランペッターが演奏に参加している
    とか‥‥そんな理由でで手元にあるんじゃないか‥‥
    などと想像はするんですが 実際のところ謎です(笑)

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  5. ヒロカズエモーション2014年4月26日 20:12

    自分の過去のカセットラックを見たのかと思うくらい、
    どの画像も少し前の自分のカセット棚を覗いているようでした。(笑。)
    特にMTRのマスターがデッキがないのに捨てられないくだりは、
    数年前の自分を思い出すようでした。すげーわかります。
    僕はDVD、VHSの取り込みはスベテ終わり、
    ただいまコツコツとカセット関係を取り込んでいます。
    それが終わったら、YAMAHA QX-3で作った音楽データを
    LOGICに取り込めば、長かった旅の終わりを迎えられそうです。(笑。)
    ここまでやって気付いたのは、CDやDVDのデジタルメディアは
    嘘のように読み込めなくなったりしますが、カセットのような
    テープメディアはかなり頑丈ですね。よっぽど保存環境が
    悪くなければ、ほぼ聴くことが出来ています。
    CHF46に「チョッパー・ベース」と書かれたカセットが、
    僕のココロに響きました。(笑。)

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  6. 【ヒロエモさんへ】
    きっとヒロエモさんは 僕なんかよりちゃんと分類してて 保存状態もよかったんでしょうが しかしそれらを1つ1つ新しいフォーマットに変換して行くのは たぶん想像を絶する手間と時間のかかる作業だった事は容易に想像がつきます。僕なんかヒロエモさんと違ってシーケンサーのデータすら既に手元になく もう絶対に2度と再現できない事がわかっていながら「それでも捨てられない」のです(苦笑)
    こういう物って 他人から見ればただの「ゴミの山」でしょうが 本人にとっては 若き日にいろんな物を犠牲にしながら情熱を注ぎ込んだ「自分の核」の部分を記録した物だったりするので どうしても無下に扱う事ができないんですよね。
    それにしてもヒロエモさんのおっしゃる通り アナログで記録された物はダビングすれば劣化は避けられないし場所もとるけれど 確実にデジタルより安定してて 結果的にはデジタルより寿命が長かったりしますね。むしろレコードなどは ちゃんとした装置で再生すればCDなんかよりずっとイイ音で鳴ってくれます。
    あ そうだ いつか一緒に「徹子の部室/アーカイ部」を録りませんか? きっと(一部の人にとっては)面白い番組になると思いますよ(笑)

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  7. ヒロカズエモーション2014年4月27日 7:32

    >どうしても無下に扱う事ができないんですよね。
    僕も心情的にはこの一言に尽きると思います。(笑。)
    >いつか一緒に「徹子の部室/アーカイ部」を録りませんか?
    ぜひお願いしますっ!このテーマはやばいですね。
    楽しみにしていますっ!

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  8. 【ヒロエモさんへ】
    ではなるべく近いうちに収録しましょう!
    ‥‥と言いつつ
    まだ全然録音環境が整っていないマイ・スタジオ哉(苦笑)

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  9. ヒロカズエモーション2014年4月28日 14:16

    マイ・スタジオの準備が出来たら、いつでも声かけてくださいー。
    お待ちしておりますっ。

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  10. 【ヒロエモさんへ】
    了解です♪ その時が来たらどうかお付き合いください m(__)m

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