丘という名の宇宙

　thin-pさんに「岡崎にツッコミどころ満載の凄い喫茶店があるんですけど行ってみたいですか？」と聞かれて「いや　やめときます」なんて言えますか？　というワケでその店に行ったのです。

その店は「丘」といいます



和洋折衷　詫寂と蛍光カラーの饗宴
は　まぁ珍しい事ではありませんが
扉を開けて店内に入りますと



壁も天井も一面の銀世界です
店内には竹内まりやが流れていますが
店主はどうやらムード音楽がお好きなようで
手作り感あふれる曲目リストからリクエストもできるようです



スペイシーな店内と竹内まりや　そしてムード音楽
店の一角にはDJブースも設けてありますが
いったい誰がどんな曲をプレイするためのコーナーなんでしょうか
��すいませんDJブースの写真はありません）



それはさておきお腹も空いたのでランチを注文
僕が選んだのは「牛丼定食」



恐る恐る食べると意外にも　普通に美味しい
牛丼を平らげ　漫画がズラリ並んだ本棚から取り出したのは



ご丁寧にもクイーンとREOスピードワゴンと
エアサプライとマイケル・ジャクソンのページに
タブが付けてあります


ティッシュももちろん宇宙仕様


棚ももちろん以下同文



そしてCDラジカセにはウイングが追加されています
空力特性向上のための工夫なのか　それとも
母星との通信に使うアンテナでしょうか
それから　写真撮るのを忘れましたが
各テーブルに置かれている食塩のフタも宇宙仕様でした



食後に「これはサービスです」と言って出されたケーキ
ケーキ本体に比べると　明らかに皿とフォークが大きい
またしても
僕が今まで培ってきた常識に「？」が突きつけられました
するとthin-pさんが皿を指さして笑っています

まいりました
ケーキの下に隠し球が



コダワリの固まり　でありながら
油断している部分は徹底的に隙だらけ
というこの店に身を置き
混沌の海に揉まれていますと
次第に自分が陳腐な存在に思えてきます



そう　僕にはこの情熱を笑う資格などない



除湿器の横で稼働中の加湿器も
きっと何かの暗示でしょう

次回は是非ここで女子会を開きたいと思います