COOL HAND LUKE

 先日亡くなったポール・ニューマンの1967年の作品「COOL HAND LUKE」。なんだろう‥‥この後味。やりきれない感じ。立つべき場所も、向かうべき場所も持たない。持てなくなった男。なのに笑顔はこんなにチャーミング。そのギャップに胸が締め付けられる。

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 この映画を観た人の中には「あしたのジョー」とダブらせた人も多いかも知れない。作られた時代も同じ頃だしね。確かにジョージ・ケネディーが演じた役は「マンモス西そのまんま」と言ってもいいかもしれないが、ポール・ニューマン演ずるルークは矢吹 丈とはかなり印象が異なる。ただ‥‥彼らの最期の表情‥‥うっすら浮んだ笑み。ルークと丈がピタッと重なった。ゾゾっと来た。

 それにしても「暴力脱獄」という邦題はあまりに酷い。酷いにも程がある。





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