ブラジルから来た少年

 原題は「THE BOYS FROM BRAZIL」だから、正確には「ブラジルから来た少年たち」である。単数か複数かで、この物語の持つ恐ろしさの意味合いが少し違ってくる。素直に「おもしろかった」とは言えないけど、なんだか尾を引く作品ではあったなぁ。


 それにしても独裁者って不思議だ。とてつもなくクレイジーな考えを持つ者がどうして権力の頂点に登り詰めることができたのか? そして周りの人間はなぜ彼を支持したのか? あるいは「クレイジーではないと思わせる何か」がその時代のその国を包んでいたのだろうか?

 もし運悪く自分がその時代のその国に生まれてしまったら‥‥熱狂の外に居続けられるだろうか‥‥それとも、あっと言う間に飲み込まれて恍惚の表情を浮かべてしまうのだろうか‥‥





コメント

  1. シュガールー2008年10月25日 23:22

    私はクレイジーな独裁者タイプの人間だと思ってましたが
    30すぎて実はトリックスターだったことに気がつきました
    フレディーもそんな匂いがします
    勝てない勝負は捨てて一緒に亡命しましょう。

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  2. 【シュガールーさんへ】
    え? 僕はトリックスターなんですか?
    とりあえず独裁者よりは僕っぽい気がしますが‥‥トリックスターって何でしょー?(笑)
    そして我々はいったいどこへ亡命すればいいんでしょー?

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