ルパン三世 念力珍作戦

lupin.jpg これはどえらいものを観ちまった。前々から噂には聞いていて、観るべきか観ざるべきか迷いに迷っていたのだが、大きな賭けに出てみた。まさにこの作品は大バクチであった。「ルパン三世 念力珍作戦」(1974年度作品)そう。あのルパン三世の実写版である。

 まずは気になるキャストのご紹介。ルパン/目黒祐樹 次元/田中邦衛 銭形/伊東四郎 不二子/江崎英子 他に藤村有弘、大泉 滉、天本英世 、前川 清、時田富士男・・・などなどなど(残念ながら五右衛門は出てこない)

 で、配役に関してはいっさい抗議は受け付けません。だって、誰が演じた所で「イメージと違う」という文句は出るに決ってるんだから。つまりは「それらを覚悟の上でどう作るか」なんだけど‥‥僕的には「意外なほど楽しめた作品」だった。もうねぇ、途中から「果たしてこれをルパン三世と呼んでいいものか」なんて事は関係なくなっちゃったの。筋金入りのナンセンスなんだね。それもそのはず、企画は赤塚不二夫と中山千夏。なんとも言えない取り合わせではあるが、赤塚さんが絡んでるんだからこーなるのもモットモなーのだ。反対の反対は賛成なーのだ。

lupin2.jpg 僕は最初っから「B級」覚悟で観てたんだけど、意外とこれがちゃんと作ってあるの。確かにギャグのセンスには時代を感じちゃうんだけど、ディテイルにも手抜きがなくて、音楽にもファッションにも適度のオシャレ感が漂ってて「決して“やっつけ仕事”じゃないぞ」が伝わって来た。

 総括します‥‥これは目黒祐樹がやたらズボンを脱ぐ映画です。

 アッパレです。目黒さん、僕はあなたを見直しました。そして、チラッとしか出てこない安西マリアさん、やっぱりあなたは素敵です♪ そしてそして、不二子役の江崎英子さん、惚れました♪

■こちらに写真いっぱい載ってます「白ルパン伝説


コメント

  1. このルパンは以前深夜のテレビでちらりと見ただけでそのままにしてましたが、
    ひげさんの解説を読んでテキトーさ加減を楽しんでみたくなりました(笑)

    返信削除
  2. 【spongeさんへ】
    ズバリ、何の期待も抱かず「テキトーを楽しむ」それがこの作品の正しい観賞法かと存じます。

    返信削除
  3. 笑いましたw
    しょうもなさ杉で・・・うーん見たい!!!

    返信削除
  4. 【higeむさこさんへ】
    ぜひ観てみてください。
    そして腰砕けになって観た事を後悔してみてください。
    ところでhigeむさこさんは
    またひとつ大人の階段を登ったむしゃちゃんなんでしょ?(笑)
    おめでとう♪

    返信削除
  5. 数年前に、偶然観ているんですよ。この作品。
    不二子ちゃんを乗せた護送車に飛び乗る場面とか、何となく覚えています。
    Joke路線の日活ロマンポルノに近いノリを感じました。
    監督はどんなノリというか指示を出して、こういった映画を撮ったのか、ちと気になった作品です。
    「ここは、こうじゃなきゃ、いけない!」とか怒鳴っていたのか謎です。
    ��゙ァ
    写真の左側のビル、以前自分の勤め先が入っていたヤツっぽいです..。

    返信削除
  6. 【SUKIYAKIさんへ】
    そうそう、まさに「お笑い系ロマンポルノ」のノリに近いですね。
    ただ、製作費はロマンポルノの100倍ぐらいかけてると思います(笑)
    このポスターに写ってるビルは新宿ですかねぇ?

    返信削除
  7. 恐らく、新宿の副都心だと思います。
    これが夕暮れ時ですと、同じ時代でしたら「太陽にほえろ」のオープニングでしょうかね。
    共用部の内装はあまりにも味気ない経済的なビルでした。
    ��゙ァ

    返信削除
  8. 【SUKIYAKIさんへ】
    そうですね、あの当時は新宿副都心以外に超高層ビルがありませんでしたからね。
    テレビや映画に引っ張りだこの大人気でしたね(笑)

    返信削除
  9. すごいですね☆
    こんなんあったんですね☆
    田中邦衛さんて 本っ当に色んな映画に出まくってますよね。

    返信削除
  10. 【kacoさんへ】
    わが故郷が生んだ最大の有名人‥‥それが田中邦衛。上京する前は学校の先生だったとの噂あり。生徒たちは授業の内容を把握できたのだろうか‥‥ちょっと心配である。
    以上ヒゲのマメ知識のコーナーでした(笑)

    返信削除

コメントを投稿