今、バイノーラルがちょっとしたブームになってる。いや、僕の中でね。と言うのも実は先日、ニューヨークのほんださんとFredioの収録をしていた時「このまえバイノーラル・マイクを買いましてね」「うわっ、じゃあ是非そのマイクで録った音をポッドキャスト配信してくださいよ」という話になり‥‥実は数日前からほんださんのバイノーラル番組が始まったのです。
ほんださんをゲストに迎えての「Wired Planet」は明日から配信予定なので、ホントはそっちの配信が終わってからご紹介しようと思ってたんですが、いけませんなぁ‥‥僕の胸の内に収めておけないほどバイノーラル熱が高まってしまったのです。ほんださんご自身は「こんな音で皆さんに楽しんでもらえるんでしょうか?」と弱気な発言をなさってましたが、僕のストライクゾーンど真ん中にズドンと来ましたよ。こーゆーの大好きです♪
□NYバイノーラル日記
��※ヘッドホンでお聴きください)
ところでバイノーラルってなに? そうでしょうとも。ご存知ない方も多いかも知れませんね。え~、皆さんモノラルとステレオの違いってわかります? 1本のマイクで録った音はモノラル。左右に向けられた2本のマイクで録ればステレオです。このステレオ音声を左右1対のスピーカーで再生すると、右のマイクで拾った音は右のスピーカーから、左の音は左のスピーカー、というように音場を再現する事ができるわけです。たとえば今、世の中に出回っている音楽のほとんどはステレオで再生される事を前提に作られています。簡単に言えばヴォーカルは真ん中から聞こえてくるけどギターは右から聞こえる‥‥みたいな感じです。ちょっとわかりました?
たしかにマイク2本で収録した音は広がり効果を与えてくれるのですが、人間と言うやつは欲深な生き物でして「自分の耳がとらえた音そのままを録音したい。聴かせたい。」という欲求がムクムクと頭をもたげてくるのであります。ではマイク2本で録った音と、人間の耳がとらえた音はどこがどう違うのか? お~、やっとバイノーラルの登場です。人間の耳は頭の左右に付いてます。そしてマイクにあたる「鼓膜」は穴の奥にあり、穴の入り口には複雑怪奇な形をした集音用のフードが付いてます。剥き出しのマイクが2本並べて置かれているのとはワケが違うのであります。
では、どうすれば人間の聞いている音に近いものが録音できるの? 簡単です。人間の頭と同じデザインの造形物を作って、鼓膜の部分にマイクを埋め込んでやればいいのです。これが俗に言う「ダミー・ヘッド」というやつです。これでわかっていただけました? いや、我ながらこんな長文を書く事になろうとは思ってませんでした。
��↑は簡易的なバイノーラル・マイク ↓のは本格的なダミーヘッド型です)
バイノーラル関係でいろいろ検索してみたら、ザクザク見つかりました。おっ、ポッドキャストもあるじゃないですか。これからこーゆーの増えるといいなぁ。バイノーラルのファンはきっとある程度いらっしゃるんでしょうから、そういう方々には是非ともご自分の自慢の音源を配信していただきたいものです。下に参考サイトを列挙しておきます。興味をお持ちになった方は是非覗いて見てください。
□バイノーラル録音で遊ぶ(ポッドキャスト)
□Joe Okuda Blog(ブログ)
「フリッツ君」
□エコロジーオンライン/ジョー奥田さん
□OKM(バイノーラル・マイク)
□adphox(バイノーラル・マイク)
□バイノーラル録音
うぉーっ!‥‥も~れつにバイノーラル・マイクが欲しくなってきたぞ‥‥Fredioの「常音保存」はホントはバイノーラルで録りたいんだよなぁ‥‥う~ん
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