いささか唐突ではありますが、今日はこの2人について書かせていただきます。彼らは「ブラザーズ・ジョンソン」というミュージシャンであります。1970年代から80年代にかけて、アメリカの西海岸を拠点に大活躍した兄弟であります。左の兄ジョージはギターとヴォーカル、右の弟ルイスはベースとコーラスを担当しておりました。それにしてもなんと素敵な御髪(おぐし)でしょう♪ 惚れ惚れいたします。僕は中学生の頃「大きくなったら絶対アフロにする」と決めておりました。大きくなったら‥‥の「大きく」が何歳頃なのかは特に決めておりませんでしたので、40を過ぎた今でも、もしかしたら「今から美容院に行ってアフロにしてくる」と言い出すやも知れません。
しかし、なんというカッチョ良さでしょう♪ 70年代のアメリカの黒人達の体臭が漂ってきそうじゃございませんか? はだけた胸。大胆な柄の衣裳。思っきしのベル・ボトム。そしてアフロ・ヘアーでございます。「ファンキー」としか言い様がございません。彼らが繰り出す音楽もまさに「ファンク」そのものでございました。ただ、他のファンク系ミュージシャン達より少し洗練された雰囲気を漂わせていたのは、彼らがクインシー・ジョーンズと言う大プロデューサーの秘蔵っ子としてデビューした事によります。彼らの特徴は1も2もなく弟ルイスの正確かつ破壊力抜群のベース。それもチョッパー奏法にあります。お兄さんには悪いんですが、もし兄ジョージが一人っ子だったらデビューはなかったでしょう。
彼らが最も光っていたのはデビューからの数作だけで、その後クインシーの元から離れセルフ・プロデュースをし出してからは迷走を始めてしまいます。噂によると兄弟仲が悪く「ブラザーズ・ジョンソン」という名前でありながら、弟抜きのライヴをやったりしていた時期もあったようです。さらに噂によると弟ルイスは日本人女性と結婚し、数年前まで大阪に住んでいたらしく、数々の目撃証言も目にいたしました。さらに噂によるとかなり恰幅(かっぷく)の良い体形になられ、かつての「野性味たっぷり」の印象は微塵もなかったと‥‥ちょっとおセンチになっちゃいます。
さて、そんな彼らの代表作と言えばこの辺りのアルバム。という事になりますかね。1番左は彼らの記念すべきデビュー作「Look out for #1」。どこか怪しげでクールなファンクでございます。まさにクインシーの世界です。兄はレスポール、弟はプレジョンを構えて写っております。
真ん中のアルバムは「Right on Time」。デビュー作よりファンク的要素が強いようにも感じますが、これもたまんないです。腰が黙っちゃいません。この時には兄がテレキャスター、弟はメーカーはわかりませんがスルーネックのカッコいいベースを持って写っております。
右のアルバムは「Blam!!」。実は僕ピクチャー・レコードで持ってます。ちょっと自慢です。ピクチャー・レコードと言うのは文字通りジャケットの図柄がプリントしてあるレコードの事です。ジャケットのイラストもめっちゃカックいいです! サウンドの方も期待を裏切らないファンクっぷりです。
この3枚はどれも超絶に良いですっ! ドロッドロのが好きな人や、エロさやエグさをお求めの貴兄にはちょっと物足りないかもしれませんが、ファンク入門者や、クインシーや昔のマイケル・ジャクソンが好きな方には自信を持ってお薦めできます。是非ッ!
あぁ~、ブラジョンの全盛期に1度も彼らをナマで観てない事が悔やまれます。噂によるとルイスはベース・ソロの途中で弦は切るし、おまけに失神までするサービスっぷりなんですよ! 観たかったなぁ~ ルイスの失神!!!!! そんなの観れたら失禁しちゃいそうです。いやむしろ失禁上等です!
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