ブルースハープ

 悩み事を抱えたり、悲しい事があったり、ワケもわからず落ち込んだり、何もする気になれず、何をすればいいのかもわからず、身じろぎひとつせず水の底に沈んでいたい時ってない?

 昨夜、いつものようにmokomokoVoiceを覗いてみたら、お友達のblogが相次いで2つも「休止宣言」され、いつも明るい鶴丸さんがブルーになっておられた。興味本位で申し訳ないが、その2つのblogにアクセスしてみた。ご両人とも休止の理由についてはいっさい触れていらっしゃらない。ハッキリとした理由がない事だってあるだろうし、言いたくない事だってあるだろう。
 休止宣言されたblogのひとつはBluesmanさんという方の「silence in blue」というボイス・ブログだった。音声を再生してみた。涙が出てしまった。結構たくさん出てしまった。僕はBluesmanさんがどんな方かも知らないし、どんな経緯で休止をお決めになったのかも知らない。けれどBluesmanさんの心の真ん中につながる扉を開けてしまった。そんな気分にさせられた。ブルースハープの音色のせいだ。

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 僕が大学に入った年。おそらく3年生か4年生だと思うが、ある1人の男子学生が油絵科と彫刻科の入っている校舎の1階ロビーでブルースハープを吹く姿をたまに見かけた。彼を見つけると決まって僕は30mほど離れた場所に座って演奏を聴いた。普段は閑散としたロビー。そこを学生が通りがかると彼はピタッと演奏を止め、誰もいなくなるとまた吹き始める。彼はいつも1人。おそらく僕の存在に気付いていたはずだが、僕がいても気にする事なく吹いてくれた。

 彼の影響もあったんだろうか。僕もブルースハープを始めた。見様見真似のインチキハーピストだ。自分の曲の中で1度だけ録音した事があるが、基本的には1人の時にしか吹かない。誰かに聴かせるためではなく、言葉にならない気持ちを吐き出すために吹く。無心で吹く。上手い下手じゃない。この楽器でしか吐き出せない気持ちがある。だから吹く。

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