秋は夕暮れ

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 さいきん体調を壊している人が多いみたいだね。僕もこのところずーっとダルな日々を送っております。鼻水が出たり、喉が痛くなったり、常にうっすら倦怠感を感じていたり、ま、風邪‥‥なんでしょうなぁきっと。
「季節の変わり目にはご注意を」そんな言葉を口にする大人達を横目に「何を言ってんだか」と高をくくって生きてまいりましたが、大人の言う事に間違いはなかったようです。
 春は曙。夏は夜。と来れば「秋は夕暮れ」でございますが、夕日の美しい季節の到来で夕暮れ時に写真を撮る事が多くなりました。とは言っても夕日そのものではなく、建物に反射した夕日に惹かれます。白く無機質なコンクリートが濃厚なオレンジ色に染まる様子にはワケもなくドキドキします。
 思えば僕は10代の頃、秋の夕暮れが大好きでした。あの頃好きだったのは、昼から夜へと変わる途中。オレンジと紫の中間色の時間帯でありました。秒刻みで色合いを変えて行く空に心を奪われるフレディー君18歳‥‥みたいな。

 その後僕は夕暮れが好きではなくなりました。理由は自分でもわかりません。「美しさ」より「物悲しさ」を強く感じるようになったからなのかも知れません。
 でもやっぱり「秋は夕暮れ」ですね。陽の当たっている場所と影の部分のコントラストが激しく極端で、おまけに空は青空なんです。まるでマグリットの絵を見ているようです。

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