チーフ・インスペクター・ジャック・クルーゼァウ

 久しぶりに今日「Movie Trailers」を覗いてみると‥‥ええっ? なんですとーっ! なんかちょっとフクザツ~‥‥なんとあの「ピンク・パンサー」の新作が来年公開されるらしい。

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 「ピンク・パンサー」は僕の超お気に入りのコメディー映画だ。そして「ピンク・パンサー」と言えば主役はパリ市警のジャック・クルーゾー警部。演じるはイギリスの俳優「ピーター・セラーズ」なのだ。人気シリーズとして長きに渡り何本も作られたあの「ピンク・パンサー」が、ピーター・セラーズ亡き後、まさか復活する事になろうとは‥‥。しかも今度はアメリカ映画としての復活だ。う~む。複雑な心境。気になるクルーゾー役は「スティーヴ・マーティン」‥‥う~む。嫌いではないが、好きとも言い難い微妙なキャスティング。予告編を見る限り、マーティンはかなり忠実にセラーズのクルーゾーをコピーしている。セラーズが得意としていたフランス語訛りの英語もほぼ原形をとどめている。しかしである。セラーズのクルーゾーは常に「過剰なプライド」「過剰な自信」そして「まわりの人間を次々不幸にして行く視野の狭さ」を持ち味としていたが、いつも半泣きのような表情のスティーヴ・マーティンに果たしてクルーゾーを演じられるだろうか。あぁ‥‥胸騒ぎ‥‥。

 あっそれから、あの超有名なヘンリー・マンシーニの手によるテーマ曲は少しナウなアレンジを施されて使われるようだ。ま、ここは絶対はずせないわな。残る問題はオープニングのアニメーションだな。うーむ。あっもうひとつ気になるのは「ケイトー」の存在だ。オリジナルの「ピンク・パンサー」にはケイトーと言う東洋人がクルーゾーのメイド役で必ず登場していたが、もしや今回その役どころがジャン・レノ‥‥なのか? あぁ‥‥気になる‥‥そして誰が監督するんだろう‥‥。ちょっと調べてみたけどわかんなかった。「ピンク・パンサー」と言えば主演はピーター・セラーズであり、音楽はヘンリー・マンシーニであり、アニメーションはリチャード・ウィリアムスであり、監督はブレイク・エドワーズでなければならんのだ。

 今日の日記は個人的な思い入れだけで突っ走ってしまった。でも日記なんだから個人的でいいんだよね?(笑)あ、そうそう。もしもオリジナルの「ピンク・パンサー」を観てみたいと思われた方には、初期の作品から順にご覧になる事をオススメします。後期は惰性っぽい作品だったりしますので。

 蛇足ながらピーター・セラーズの出演作品としては「スタンリー・キューブリック」監督のブラック・コメディー「博士の異常な愛情 (または私は如何にして心配するのを止めて水爆を・愛する・ようになったか)」もイチオシです。「ピンク・パンサー」では変装好きの警察官クルーゾーを演じ「博士の‥‥」では、1人3役をこなしています。ピーター・セラーズと言う人は「変装好き」のイメージが強いんだなぁ。そういえばキューブリックの「ロリータ」でもセラーズは変装してたっ! イカしてるぜセラーズ!

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