誰の棒?

 うちには楽器がいっぱいある。廊下に古いベースが立てかけてあったり、風呂上がりにホッと一息つくためのイスとして重宝するベース・アンプが脱衣所の前に置いてあったりするし、押し入れにはキーボードが3つくらいと、エフェクター類が10個くらい、それからドラム・マシンにシーケンサーに‥‥ま、今となってはガラクタとしか呼べないような電子機器が眠っている。僕は多重録音や同期録音に使うためのこうしたエレクトリカルな楽器の他に、これらの対極に位置する「民族楽器」が好きで、昔は横浜の中華街へ行くたびに「チャイハネ」に寄ってオモシロそうな楽器を買って来るのが楽しみだったし、今でもエスニックな雑貨店に入ると真っ先に「何かオモシロい楽器はないかな?」とキョロキョロしてしまう。うちの押し入れには民族楽器専用のケースがあって、中にはカリンバ(親指ピアノ)に土笛に口琴、アジアやアフリカの打楽器などが入っている。今日そのケースを開けてみたら、民族楽器に混ざってドラムのスティックが4本も出て来た。

middle_1119441619.jpg

 写真の上2本はドラムなど叩かない僕がナゼだかわかんないけど欲しくなって買った「ジェフ・ポーカロ・モデル」(Pearl製)だ。ジェフ・ポーカロといえばTOTOのドラマーだった人だ。僕はもともと彼のドラミングが大好きだったんだけど、楽器屋さんでこのスティックを手に取った時に、この太さとこの重さに魅了されちゃったんだなぁ♪ 下のYAMAHA製に比べると1.5倍ほどの重さがある。余計なオカズをいっさい入れず、ドシッとリズムをキープする彼のドラムが聴こえてきそうなスティックだ。若い頃はよくこのスティックで自分の太ももや座布団などを叩いて「ドラマーごっこ」をしていたんだよなぁ‥‥。

 さて、上の2本は自分で買った覚えがあるのだが、下の2本はどういう経緯で僕の手元にあるのかがどうしても思い出せない。しかも下のは2本ともYAMAHA製なんだけど太さが違う。明らかに誰かが使っていた物なのだが、誰? 知ってる人がいたら教えてちょーだい。

ただいま回転中のCD
middle_1119441689.jpg
BEST BALLADS / TOTO

上の日記にも登場したジェフ・ポーカロがドラムを担当していたバンド「TOTO」のバラードばかりを集めたベスト盤がこれ。でも「これってバラード?」っていうリズミックな曲もいっぱい入ってるから、どんな時にでも楽しめる内容となっている。TOTOはアメリカ西海岸で活躍していたスタジオ・ミュージシャン達が作ったバンド。だから各メンバーのテクニックはお墨付きだ。このアルバムにはいろんな時期の作品が入っているけど、何だかんだ言ってやっぱりデビューから数年の間にリリースした曲のデキがいい。ジェフ・ポーカロのドラムはボズ・スキャッグスのアルバムなどでも聴く事ができるが、このドラムの上で歌うのはさぞや気持ちが良いだろうなぁ。余計なオカズを入れず堅実に太いリズムを叩き出すドラマーは他に、クインシー・ジョーンズのアルバムの常連ドラマーのジョン・ロビンソンや、山下達郎のバックでおなじみの青山純などが思い浮かぶ。


コメント