グラス・ドームを見て

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 今日は借りっぱなしだったアイロンを実家に返しに行ったついでに、通り道にあるフルーツパークに寄ってみた。ここには大きなドーム状のグラス・ハウスがあって、中には巨大な植物がところ狭しと生えている。ベンチで一服しながらドームを眺めていたら、昔観た「サイレント・ランニング」という映画を思い出した。これは「2001年宇宙の旅」の特撮スタッフだったダグラス・トランブルという人の初監督作品だ。SF映画でありながらエコロジカルなテーマを扱った、ちょっと風変わりな映画だったと記憶している。メッセージ的には「天空の城ラピュタ」からも似たようなものを感じ取る事ができるが、やはり作品全体の完成度という点に置いてラピュタの方が圧倒的に高いレベルに達しているような気がしてならない。「2001年宇宙の旅」という作品を神のように崇(あが)めている僕のような人間は、あの映画に参加していた人が監督した作品というだけで、極端な色眼鏡で観てしまう。だから最初に「サイレント・ランニング」を観た時には、求めていた物とあまりにかけ離れた内容に落胆の色を隠せなかった。先入観なしでもう一度見直してみてもいいかも知れない。

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