そんなこと知らにゃ~い

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 うちの猫ニヤニヤは時々フレンドリーな素振りを見せる。仕事が忙しい時に限って腿(もも)の上に飛び乗って来たり、いざ読もうとチラシや本を広げるとその上に座り込んだり、携帯にきたメールに返事を打とうとする僕の腕を「前足用まくら」にしたりしてくれる。空気の読めない人間は嫌われるが、空気の読めない猫は愛されるのだ。「んも~ぉ 困った猫ちゃんだねぇ」などと言いながらしばらくはそのままでいるけど、放っておくとどんどんリラックスされるのでキリの良いところで立ち退いていただかなければならなくなる。そういう時は結構辛いんだよ。わかってるかい? そりゃできる事ならいつまでもキミとの蜜月を楽しみたいさ。でもキミと違って人間にはやらなきゃならない厄介事が多いんだよ。まぁキミにとっちゃ「そんなこと知らにゃ~い」なんだろうけど‥‥

ただいま回転中のCD
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TRIPPIN' / Jean-Paul Bourelly

荒削り過ぎて上手いのか下手なのかわかんないギタリスト「ジャン・ポール・ブレリー」。とにかくゴリゴリとしたギターとジミ・ヘンドリクス系のヴォーカルが特徴。ヴォーカルに関してはジミヘンほどの色気はないが、ギターの方はジャズ、ロック、ブルース、ファンクが渾然一体となったようなプレイをする。このアルバムが出た1991年頃と言えば、ニューヨークを中心に黒人によるロックの新しい流れが巻き起こっていた頃だ。リヴィング・カラーやディファンクトなどの動きが活発になり、後にレニー・クラヴィッツの出現へとつながって行くような、そんな時代だった。


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