その男にロック・オン!

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 僕は自宅のトイレで用を足している時、どうしてもこのタイルの目地(めじ)に目が行ってしまう。そして1度ここにロック・オンしてしまうともうダメ。視線を外すことができなくなる。僕にはどうしてもこれが「大きく口を開いた男の横顔」に見えちゃうんだよね。

ただいま回転中のDAT
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はっぴいえんど / はっぴいえんど

 いまだに根強い人気を誇り、多くのフォロワーを生んでいる「日本語ロック」の元祖「はっぴいえんど」のデビュー・アルバム。しかし当時は日本語でロックをやる事がとても衝撃的だったんだね。僕はこのアルバムが発表された1970年当時小学1年生で、彼らをリアル・タイムで聴くには少し若過ぎた。だからまともに聴いたのは高校生になってからだった。それも山下達郎や吉田美奈子のルーツを辿って行ったら「はっぴいえんど」にぶち当たった。というのがホントのところで、最初の印象は「これって‥‥ロック?」だった。タイム・ラグというのは恐ろしいもので、発売からの10年でロックはとてつもなく進化してしまっていたのだ。
 今、聴き直してみると確かにこれはロックというジャンルに入れても良いとは思うが、この際ジャンルなどどーでも良い。デビュー・アルバムにも関わらず詞、曲、声、演奏、どれをとっても「ある域」に達してしまっている。当時彼らは若者だったはずなのに、どうしてこんなに完成してるんだろう‥‥。つまりこれが「才能」ってヤツか‥‥


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