第2回 フレディー・ビデオ・マラソン(1)

 昨年9月に行なわれた「フレディー・ビデオ・マラソン」の第2回が本日開催された。ホントはそんなつもりじゃなかったんだ。お昼に外食をしたついでにレンタル・ビデオ屋に立ち寄ったのがいけなかった。お目当ては「白い恋人たち」1本だけだったんだ。けど生憎(あいにく)そのお店に置いてなかったもんだから‥‥借りるつもりのなかったビデオを4本も借りてしまい、急きょ第2回の開催が決定してしまった。

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 まず1本目は1964年公開の「エンドレス・サマー」。これは以前テレビで観たことがあったんだけど、もう一度ちゃんと観てみたいと思っていた作品だ。簡単に言えば「サーフィン映画」で、ロード・ムービーとしても楽しむ事ができる。僕は10代後半に“片岡義男”の小説やエッセイにハマってしまい、その影響でサーフィンとかバイクの世界が大好きになった。僕が20代の頃にはサーフィン映画が公開される事がたまにあり、公開されると必ず観に行っていたものだ。たいていは8mmや16mmフィルムで撮影されたドキュメンタリー作品だった。そういう作品を小さな映画館で観ていると、とてもいい気分になる。そんなサーフィン映画の中でもこの「エンドレス・サマー」は興行的にも大ヒットし、後のサーフィン映画に大きな影響を与えた作品だ。北半球が冬になったら南半球へ、南半球が冬になったら北半球へ。と移動し続ける事でこの先の人生を夏だけにできたらどんなに幸せだろう‥‥というサーファーの夢が込められている。

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 しかし‥‥ずーっと観ていても、作品の裏話ばかりが延々と続き、一向に本編が始まらない。僕はてっきりボーナス・トラックだとばかり思っていたのだが、どうも裏話が長過ぎる。あららら、やっちゃった! これは「エンドレスサマー リビジテッド」という「エンドレス・サマー」の未公開映像や裏話が収録されている作品だったのだ。とんだドジを踏んだものだ。ま、それなりにオモシロかったけどね。

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 さて、気を取り直して次は「エンドレス・サマー」の28年後に制作された「エンドレスサマー2」だ。監督は前作と同じ。基本的な内容も前作と同じ。だけど映像が圧倒的に美しい。半透明な青色の世界に引き込まれる。今ではショート・ボードが主流となり、さすがに28年の間にサーフィンのスタイルは激変しているんだなぁ。サーファーはよく“スピリット”とか“ソウル”という言葉を口にするが、サーフィンやバイクというのは、単なる「スポーツ」や「趣味」ではなく「生き方」そのものなんだなぁ。と、彼らが羨ましくなる。僕はサーフィンとは縁遠い人生を送ってきたが、前にマウイで一度だけブギー・ボードを借りて半日ほど波と戯れた事がある。あまり良い波の来る場所ではなかったけど、うまく波に乗れたときの快感は他では味わえないものだった。おかげで背中を真っ赤っかに日焼けして大変な事になったけどね(笑)あれっ? 待てよ‥‥あ、この映画前に観たことあるぞ。あららら、またまたやらかしてしまった。前に一度借りた事のあるビデオをまた借りてきちゃったようだ(苦笑)

 さてさて、2本を観終えたところでそろそろ日付変更線が目前に迫ってきてしまった。残りの2本は明日の日記に持ち越す事にしよう。

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