撤収し忘れたの?

 昨夜は街のいたる所で、クリスマス用のデコレーションやツリーの撤収作業と、迎春用の飾り付け作業が夜遅くまで行なわれていたんだろうなぁ。僕の住んでいるマンションの前には新しい建物が建設中で、工事現場のまわりには赤い表示灯が、まるで撤収し忘れたクリスマスのイルミネーションのように光っている。こりゃヘタなクリスマス・ツリーなどよりずっとキレイだな。

middle_1104063912.jpg

 日本では26日の朝までにクリスマスから迎春体勢へと一気に街の様相が変わってしまう。いつもながらこの驚異の模様替えにはゾクゾクするよ(笑)外国では一月の中頃まではクリスマス感がつづくらしい。その証拠に本場のクリスマス・カードにはよく“Merry Christmas & Happy New Year”と書かれている。あの人達にとってはクリスマスも新年も一緒くたなんだな。

 もちろん「どちらが良い」という話ではないけど、僕は日本のクイックリーにムードをスイッチしてしまうウルトラ・ダイナミズムが好きだ。クリスマスには教会のミサに参加していたかと思うと、大晦日には寺で除夜の鐘を突き、その足で神社へ初詣。日本人が一年中で最もクイックリーに宗教をスイッチする時期。それがちょうど今の時期なんだね。

ただいま回転中のDAT
DRAMAMAMA / Jacintha
10数年前、アジアン・ポップがブームになった事があった。そしてそのブームの中心にはシンガポールのディック・リーという音楽家がいた。彼は自ら曲も作れば歌も歌うし、人のプロデュースもするという才能豊かな人だった。どちらかというと彼の作品はアジア的というより、良質の音楽を量産していた頃のアメリカ的な匂いを持っていた。そんな彼がプロデュースして作られたのがこの「ドラマママ」という1991年制作のアルバムだ。歌っているのは「ジャシンタ」という女性ヴォーカリスト。ディックの奥さんだった人らしい。調べてみたらこのアルバムは現在廃盤になっているようなので、いつものようにアマゾンにリンクを張ることができなかった。明るくポップでウキウキしてくる、とても良いアルバムだ。

コメント