ドリームランド

 今日は久々に名古屋の中心街「栄」に行ってきた。昔の会社の同僚と会うためだ。待ち合わせの時間より少し早めに出かけて、久々にいろんな所をブラブラする事にした。いろんな所と言ってもそれほど時間に余裕があるわけでもなかったので、地下街の一角に設けられた市民ギャラリーを見て、本屋さんを覗いて、中古レコード屋をキョロつき、CDショップで何枚かCDを試聴しただけだ。(これだけ回れば充分?)

 1年ほど前まではクライアントとの打ち合せのため、最低でも週に1度はこの街に来ていたのだが、あの頃はクライアントとの仕事上の衝突や意見の相違からブルーになる事も日常茶飯事だったので、眉間にしわを寄せて曇った顔のまま家に帰りたくない時には、一旦どこかで気分をリセットする必要があった。そしてそんな時に立ち寄るのは決まってCDショップだった。

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 ‥‥その日、僕は「悔しさ」「怒り」「情けなさ」「その他モロモロ」で爆発しそうになった頭を抱えながら、いつものようにCDショップへ行き、感情の荒波を抑え込みながら試聴を始めた。そこで僕の涙の防波堤を破る1曲に出会ってしまった。下の「ただいま回転中のCD」で紹介しているアルバムに「DREAMLAND」という曲が入っている。タイトルからは希望や明るさや楽しさを連想してしまうが、音が流れ始めると‥‥もーぉダメ! おいらを泣かす気だなっ! っていうくらい悲しみに溢れた曲だった。そりゃ少し目が充血はしたけどグッと踏ん張ったさ。おいらは男だっ!

 いかんいかん! つい視線が遠くなってしまった。えーっと、元同僚とは喫茶店で「不景気ばなし」のバトルが沈痛な面持ちの中、しめやかにとり行なわれ「じゃー よいお年を」の言葉とともに人込みの中へと消えて行く2人であった。(乱文ご容赦!)

ただいま回転中のCD
MICHEL COLOMBIER / Michel Colombier
フランス出身のキーボード・プレイヤー&コンポーザー「ミシェル・コロンビエ」の1979年のアルバム。眩暈(めまい)がするほど豪華なミュージシャン(マイケル・ブレッカーsax、ピーター・アースキンdr、スティーブ・ガッドdr、ハービー・ハンコックkey、レイ・パーカー・ジュニアg、リー・リトナーg、ラリー・カールトンg、アイアート・モレイラper)が名を連ねているが、何と言ってもジャコ・パストリアスのフレットレス・ベースが美しくも悲しいメロディーを奏でる「DREAMLAND」この1曲だけで「んがーーーーっ!」だ。

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