最近見かけなくなったなぁ‥‥と思ってたら、あったあった。薬局の店頭に「明るい家族計画」とかなんとか書かれてる直立不動の自動販売機。しかしなんだねぇ。「家族計画」って誰が作った言葉なのかねぇ。この言葉いまいちピンと来ないんだよなぁ。ロマンがないよね。愛のイトナミに計画を持ち込むのは無粋だよなぁ。
でも最近の若い子は、この自動販売機が売ってるものの事を「ゴム」って呼ぶでしょ? あれもなんだかイヤーな呼び方だよね。だって「ゴム」って素材じゃん。ご飯を「炭水化物」って呼ぶのと同じだよ。「今度のお休みに僕と一緒に炭水化物でもいかがですか?」なんて言ったら「お断りします」って言われちゃうよ。
僕が初めて“むーどんこ”を買ったのも自動販売機だった。それはそれはエキサイティングな買い物だったよ。だって生まれて初めてなんだもん。何日も前から「よしっ、買うならあの薬局の自動販売機だ」と目星をつけてたんだけど、イザとなると何度も前を素通りしたりして、かえって人の目を引くような行動をとってから「あ、そうだ“むーどんこ”でも買っておくか」みたいな何気なさを演出しながらおもむろに自動販売機へ。もちろん薬局が閉まった後の深夜の時間帯だ。「なんでこんなに明るく光ってるんだよぉ」などと独り言を言いながら、不器用な手つきで財布からお金を出し、投入したはいいが商品が何種類かあって迷う。自分の心臓の音が静まり返った真夜中の街に響き渡ってやしないかと心配になる。「んもーっ! これでいいやっ!」とボタンを押す。「あれっ?」反応しないっ‥‥ひと呼吸おいて
どんがらガッチャ~ン どんごろゴ~~~~~ン!!!!!!!!!
とバカデカイ音を立ててブツが落ちてきた。「お、おいっ、たのむよ~、なんでそんなにハデに出てくるんだよぉ」と思いつつ、そそくさとそれをポケットにしまい込み、早くここから立ち去りたいという気持ちを抑えつつ、努めてゆっくりとした歩みでその場を離れ、ある程度の距離まできたら極々自然にふり返り、事の一部始終を目撃している人物がいなかったかどうかを確認。とまぁ、物凄くドラマチックな経験だったわけさ(笑)
ただいま回転中のCD
TALKING BOOK / Stevie Wonder
盲目の音楽家スティービー・ワンダー1972年のアルバム。え? 1972年? そんなに古かったっけ? そう思ってしまうほどのクオリティーの高さ。このアルバム以降スティービーは“神がかり的”とも言えるほど高密度の作品をマシンガンのようにブッ放し始める。このアルバムでは基本的にスティービーがほぼすべての楽器を演奏しているが、ギターにジェフ・ベック、レイ・パーカーJr.、サックスにデイヴィッド・サンボーン、バックグラウンド・ボーカルにデニース・ウィリアムスとゲスト・ミュージシャンの顔ぶれも豪華だ。神がかりになる直前のほどよくポップな作品なので、気軽に聴く事ができる。
でも最近の若い子は、この自動販売機が売ってるものの事を「ゴム」って呼ぶでしょ? あれもなんだかイヤーな呼び方だよね。だって「ゴム」って素材じゃん。ご飯を「炭水化物」って呼ぶのと同じだよ。「今度のお休みに僕と一緒に炭水化物でもいかがですか?」なんて言ったら「お断りします」って言われちゃうよ。
僕が初めて“むーどんこ”を買ったのも自動販売機だった。それはそれはエキサイティングな買い物だったよ。だって生まれて初めてなんだもん。何日も前から「よしっ、買うならあの薬局の自動販売機だ」と目星をつけてたんだけど、イザとなると何度も前を素通りしたりして、かえって人の目を引くような行動をとってから「あ、そうだ“むーどんこ”でも買っておくか」みたいな何気なさを演出しながらおもむろに自動販売機へ。もちろん薬局が閉まった後の深夜の時間帯だ。「なんでこんなに明るく光ってるんだよぉ」などと独り言を言いながら、不器用な手つきで財布からお金を出し、投入したはいいが商品が何種類かあって迷う。自分の心臓の音が静まり返った真夜中の街に響き渡ってやしないかと心配になる。「んもーっ! これでいいやっ!」とボタンを押す。「あれっ?」反応しないっ‥‥ひと呼吸おいて
どんがらガッチャ~ン どんごろゴ~~~~~ン!!!!!!!!!
とバカデカイ音を立ててブツが落ちてきた。「お、おいっ、たのむよ~、なんでそんなにハデに出てくるんだよぉ」と思いつつ、そそくさとそれをポケットにしまい込み、早くここから立ち去りたいという気持ちを抑えつつ、努めてゆっくりとした歩みでその場を離れ、ある程度の距離まできたら極々自然にふり返り、事の一部始終を目撃している人物がいなかったかどうかを確認。とまぁ、物凄くドラマチックな経験だったわけさ(笑)
ただいま回転中のCD
TALKING BOOK / Stevie Wonder
盲目の音楽家スティービー・ワンダー1972年のアルバム。え? 1972年? そんなに古かったっけ? そう思ってしまうほどのクオリティーの高さ。このアルバム以降スティービーは“神がかり的”とも言えるほど高密度の作品をマシンガンのようにブッ放し始める。このアルバムでは基本的にスティービーがほぼすべての楽器を演奏しているが、ギターにジェフ・ベック、レイ・パーカーJr.、サックスにデイヴィッド・サンボーン、バックグラウンド・ボーカルにデニース・ウィリアムスとゲスト・ミュージシャンの顔ぶれも豪華だ。神がかりになる直前のほどよくポップな作品なので、気軽に聴く事ができる。
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