噂の配色事典

何年か前にたまたま見つけて何となく買った「配色事典(大正・昭和の色彩ノート)」という本。僕はこの本を常にデスクに出しっぱなしにしていて、普段はスマホの座布団として使っているので、すっかり古本の風格を醸し出している。この本は2010年に出版されたものだけど、元となっているのは1933年に和田三造という人が作った「配色總鑑」だ。

実はこの本が海外のファッション系やインテリア系のインフルエンサーたちの間でちょっと前から人気になっているという噂を聞いた。その影響か、英訳されていない日本語の書籍にも関わらず、アメリカの Amazon には3000件近くのレビューが寄せられている。

という内容の投稿を Substack にしたところ「私もその本を持ってますよ。」というコメントを海外に住むお2人からいただいた。どうやら噂は本当だったらしい。配色に関する書籍は各国でたくさん出版されているはずなのに、どういうわけか大正や昭和初期の頃の日本の配色センスが外国人の心を掴む何かを持っていたということなんだね。

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