信号待ちで前に停まっていたのは、今となっては珍しいけど子供の頃には普通の存在だったバキュームカー。いま自分の目の前に最大3500リットルの糞尿があるのかと思うと感慨深い。
バキュームカーを直訳すると「真空自動車」。いかにも和製英語なネーミングだな‥‥とも思ったが、英語圏では「バキュームトラック」と呼ぶらしいので、そう考えるとバキュームカーは全く無茶な名前ではなかった。
日本に初めてバキュームカーが登場したのは1951年の川崎市で、その後日本中に広まったらしい。ではそれ以前はどうしていたのか? 江戸の庶民が住む長屋に糞尿を買い取りに来る業者の話は時代劇や古典落語などで描かれることもあるが、江戸時代からバキュームカー登場までの間の回収方や回収後の処理の変遷については意外と知られていないのではなかろうか。
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