「おせがき」なんて言うから「背に何か書くこと?」なんて思っていたら、実は「御施餓鬼」という摩訶不思議で意味不明な字で、とにかくお寺で旗みたいなものをもらってくるお盆の行事だよ‥‥というシンプルな説明だけは受けていたので、指定された時刻にお寺に行くと、黒ずくめの人たちが何十人も集まっていて「えっ、今日のドレスコードはフォーマルだったの? 平服で来ちゃったよ」なんて思っていたら、お坊さんが10人も出てきてゴーン、チーン、ジャーン、ポクポクとお経が始まり、そのあと参列者が1人ずつ焼香して、棒にカラフルなビラビラがついた旗と卒塔婆を受け取って、帰り際にペットボトルのお茶を1本ずつもらって解散となった。趣旨も作法もわからず最初から最後までキョトンの連続だったけど、多分これで母の初盆を無事迎えられたんだと信じよう。
コメント
コメントを投稿