車中泊シミュレーション

最近 YouTube で「車中泊」の動画ばかり観ています。と言っても、キャンプやアウトドアに関心が出てきたわけではなく「災害が起きた時に身を寄せる場所」としてクルマが使えないかと考えているのです。いつ起こるかわからないとは言え「南海トラフ地震」発生までの残り時間は確実に少なくなって行ってますからね。

で、次にクルマを買い換える際は、その観点から車種選びをしようと急に思い始めたんです。維持費を考えるとやはり軽自動車が狙い目です。いわゆる「軽バン」と呼ばれるクルマのリアシートを畳み、荷台にかけてフルフラットな空間さえ作れれば、車中で寝泊まりするための最低条件が整います。が、リサーチしてみるとこれが意外に難問で、「フルフラット」を謳っている車種でも、実は少し段差があったり傾斜している場合がほとんどです。

「より広い真っ平ら空間」が確保できる軽バンはどれだ? とリサーチしていたら、昨年末にモデルチェンジしたダイハツ「アトレー」が目に留まりました。リアシートを畳むと全長182cmの真っ平らが出現します。これだけあれば余裕で寝られます。

で、まずは実物を確認しようとダイハツのディーラーに行きましたら、残念ながらアトレーの実車はありませんでしたが、アトレーとほぼ同じプラットフォームの「ハイゼット」を見る事ができました。なるほど確かに真っ平らです。ただ、なにしろ商用車なので、てっきりペラッペラな作りかと思っていましたが、前席のドアを閉めた時の音は意外にソフトで重厚感がありました。

実は今回確認したかった最大のポイントは前席の足元スペースでした。ボンネットが極小でエンジンが運転席の真下にあるこのタイプのクルマの宿命なんですが、前輪のタイヤハウスが車内に食い込む形になるので、どうしても足元が狭くなっちゃうんですね。で、運転席に座ってみたんですが、確かに広いとは言えないまでも「これならまぁイイんじゃない?」という空間が確保されていました。ただ、助手席に座ってみるとさすがに狭い。シートを1番後ろにスライドしても窮屈です。かろうじて右足は真っ直ぐ伸ばせますが、左足は膝を90度に曲げないとタイヤハウスに当たってしまいます。

やはり助手席の座り心地にはある程度の妥協が必要なようです。それから、いま乗っているパジェロミニよりも着座位置が若干高いので、うちの親が乗り降りするのはちょっと難しいと思います。パジェロミニは人が地面に立った時、お尻に近い位置にシートの座面があるので、よじ登るような動作も、ドスンと腰を落とすような動作もなく、乗り降りが比較的スムースに行なえます。

なるほどねぇ、やっぱり「アチラを立てればコチラが立たず」な所はどうしても出てきますね。ま、今すぐ買い換えるだけの軍資金があるわけでもないし、コロナ禍による半導体不足も影響して、もし今契約したとしても納車は3ヶ月ぐらい先になるらしいので、とりあえずパンフレットだけもらって帰ってきました。

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