憧れのミンミン

今年もそろそろ盛りを過ぎた感があるが、僕の住む地域ではアブラゼミやクマゼミ、ツクツクボウシの鳴き声は聞こえども、ミンミンゼミの声が聞こえる事はない。日本のテレビドラマや映画などでお馴染みの「ミーン ミンミン ミー」という「日本の夏」を象徴するようなセミの鳴き声は聞こえないのだ。

刷り込みというのは怖ろしいもので、つい子供の頃から馴染みがあったような気がしてしまうが、たぶん僕はミンミンゼミの声をテレビや映画でしか聞いていないはずだ。調べてみたらミンミンゼミの生息域はちょっと変わっていて、関東の太平洋側には普通に生息しているのに西の方の都市部にはいないらしい。

ところが、実家の行き来で通る愛岐道路の特定の区間に限ってミンミンゼミの声が盛大に鳴り響いている。今日も勢いよく鳴いていた。走っているクルマから聞いた感じでは、ミンミン9に対してツクツク1ぐらいの割合。今年になって初めてミンミンゼミの存在を意識するようになったのだけど、生の「ミーン ミンミン ミー」が嬉しくて、そのエリアに差し掛かるとつい窓を開けて走ってしまう。

愛岐道路でしか聞く事のできなかったそのミンミンゼミの声を、土岐の市街地に入る手前の神明峠で今日初めて聞いた。ところが峠を少し下ったらパッタリ聞こえなくなった。やっぱりかなり局所的な生息域という事なのか‥‥。いずれにしても気候の変動と無関係ではないんだろうな。

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