Mac の OS を「Big Sur」にアップグレードして気がつきました。ユーザーインターフェイスにおいて Apple さんは今軸足が定まっていないようです。アイコンのデザインにそれが見てとれます。アイコンにはその時代ごとのトレンドや OS の思想がクッキリ表れます。スキューモーフィズム、フラットデザイン、マテリアルデザインなど、様々な企業がその時々の思惑でインターフェイスを設計し潮流を作ってきましたが「この形がベスト」という結論には至っておらず、絶えず試行錯誤が続けられています。新たな形を模索するのは悪いことではないんですが、異なるスタイルの混在だけは避けるべきだと僕は思います。
ですが「Big Sur」で使われているアイコンには軸足が何本も存在しています。フラットやマテリアルの路線を踏襲しているアイコンがある一方で、スキューモーフィズムを突き進むアイコンや、どうカテゴライズしていいのかわからないものも存在します。もしかしたらジョナサン・アイヴが抜けたことが原因のひとつだったりするのかな? もっとさかのぼってスティーヴ・ジョブズが‥‥などと思ったりもするんですが、まさに「ICON」不在の最近の Apple には、インターフェイスのデザインに限らず「いったい何がしたいの? どうなりたいの?」と感じることが多くなってきています。
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