無題のジレンマ

僕はこのブログに「無題」というタイトルで写真をアップする事が度々あります。今回も「無題」で写真をアップしようと思ったんですが、その前にブログ内検索をして過去の「無題」を観返してみました。なるほど「無題」には漠然とした傾向があって、ちょっとアートっぽいというか、雰囲気を重視した抽象的な写真が多いようです。

ただ、新しめの無題写真にはそれなりに面白味を感じるのに、古い写真にはあまり魅力を感じません。どうしてかな? しばらく考えてある仮説を立てました。写真の表示サイズが影響しているのではあるまいか。そう、古い写真は当時使っていたブログサーヴィスの事情で表示サイズが小さいんです。写真はある程度の大きさで見ないとディテールが味わえません。

パソコンがインターネットの王者だった時代はとっくに過去のものとなり、このブログも今ではほとんどの人がスマートフォンの小さな画面でご覧になっているようです。そうなると今回アップしようと思った下の写真も「黄色い葉っぱと影の写真」にしか思われない可能性があります。それどころか葉っぱでさえ「コレナニ?」だったりするかも知れませんが、実は画面の片隅に波紋が控えめに写っていて(いささか控え過ぎですが)、撮影者としては影と波紋がセットになる事で何かが醸し出されるのではないか、と期待しているような所があります。だからと言ってスマホで見てくれている人に「もっと大きな画面で見て」とは言いにくいですし、これはなかなか難しい問題ですね。

コメント